Archive of posts from 2010-8

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[本] 『3時間で「専門家」になる私の方法』

「テーマを決めて、情報を集めて、原稿を書く」という仕事の流れのなかで、情報を集める部分がインターネットによって劇的に変わった。新聞記者のように「マトリクス(要素 × ニュース性・情報源)」で考えて、効率的に埋めていくといい。

日経テレコンで過去記事をさらって、ググって記事やブログを見て、最後は2chなども見ていく。情報収集は拡散してしまうので、最初のテーマが重要。それと気づきや直感やセレンディピティも大切。はてブを横断するなど偶然に情報を見つけるようにしてみるのもいい。

よくまとまっている。特に(前時代の例としての)新聞記者の働き方は参考になる。

[映画] 東のエデン 劇場版I The King of Eden AND II Paradise Lost

TVと比べてものすごいしょっぼい話になってないかなあ。ってか、よく分からんかった。

[映画] ベスト・キッド(リメイク版)

映画としてはまるっきりダメだけど、元がアレなことを考えれば結構頑張っていたと思う。部分的には優れたところがたくさんあったし、笑えるところもたくさんあった。が、いろいろとダメだ。

だけど、この映画は見たほうがいい。黒人の母子と中国人という組み合わせだけで、ここまで多様性が表現できるのかと驚く。母親がデトロイトの車工場から中国の工場へ転勤する、なんてのは現代ではまったく有り得なくもない話だろう。そして、移住先には車を大事にする中国人(ジャッキー)がいる。なんというグラントリノ!!(にはまったく及ばないけれど、明らかに多様性を描こうとしている)。

ジャッキー師父が「リアル・クンフー」を教えてやると主人公に言う。そして、クンフーは人生であり、大事なのはattitude(態度)だと伝える。それから体内に宿る「気」が大事だとも言う。「それってスターウォーズのフォースだね!! あなたがヨーダで、僕はジェダイだ!!」と、主人公が返す。なんという理解。

その主人公がウィル・スミスの息子であるジェイデン・スミス。彼は本当にすごい。演技がとてつもなく素晴らしい。そして、彼の純粋さによって、修行の過程がとても自然に流れていく。彼は大物になるね!!

[映画] 『イングロリアス・バスターズ [DVD]』

傑作すぎる。本気のタランティーノはすげーぜ。映画中心史観の極み。

[本] 『達人に学ぶ「知的生産の技術」』

参考になるかと思ったけど、薄すぎてダメだ。
インタビューがダメなんだろうな。
みんな「自分の本を読め」とか言うし。

[本] 『ビビビの貧乏時代 』

先月、朝日ソノラマの『落第王』を古本で買ったのに、そこに掲載されていたものが全部掲載されてやんの。あーあ。

「落第王」「街の詩人たち」「漫画狂の詩―池上遼一伝」あたりは必読。

[本] 『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』

米光さんが書評を書かれていたので知った本書。すんげー面白かったあ。ホームレスを取材して、「都市であれば(自分で諦めなければ)死なないよ」ってことをアリアリと記したもの。素敵なパワーがある。家をセルフビルドすること、自分の使う電気や水道の量を知ること、なんかは本当にいいバイブスを放っていて素晴らしい。

一方で、<都市の幸>は、またなんか話が別な気がする。著者が大学生のときに抱いた「新しい建物を建てることへの違和感」の延長線上ではないんじゃないかな。ソローの『森の生活』の原始生活とは違う、「都市というシステムあっての生活」なので、また別の思想につながってそう。このへんは分けて考えたい。

乳母車は音がしないから<都市の幸>収集に便利なのは豆知識な。

[映画] 『キャピタリズム~マネーは踊る プレミアム・エディション [DVD]』

ずいぶん前に見たような気がするが、記録してなかったみたい。
でも、あんまり面白くなかった気がするなあ。

[本] 『パタン・ランゲージによる住まいづくり』がマジすげー件

いきなり個人的なアレグザンダー祭りが到来して、
クリストファー・アレグザンダー―建築の新しいパラダイムを求めて
まちづくりの新しい理論
時を超えた建設の道
を読んでたんですが、どれもこれもダラダラ書きやがって結局なんなんだよ!! って感じで辟易しておりましたところ、中埜先生の『パタン・ランゲージによる住まいづくり』を読みまして、うっはマジやっべ、すんげーかっこいいのでみんなも読むといいと思います。

これ読んでなくて日本でアジャイルとか言ってる奴はもぐり認定。あと、アーキテクトとか言ってる奴も。

そうです。必要なのは、アーキテクトビルダーなのです。

アーキテクトビルダーは、パタン・ランゲージという道具を用います。

指を2本出していますが、これは「アーキテクトビルダー」と「パタンランゲージ」の2つが大事ですよ。と言っているつもりでしょう。

映画「ベスト・キッド」はパタン・ランゲージづくりと同じッ!!

心から現れてくるものはつねに正しいんだよ……

事例が3つ掲載されているが、どれもこれも面白い!!

最後にはパタン・リストまでついている。これで『パタン・ランゲージ』を買わなくても済みますね!!

[映画] ヒックとドラゴン

父子の「コミュニケーション不全」と子とドラゴンの「コミュニケーション成立」の対比。「話を聞くこと(理解すること)」を中心にすれば、すべてのコミュニケーションはうまくいくという提言。そのときに、お互いの足りないところを補い合うこと。間違ったものを与えないこと。そうしたコミュニケーションの成立イメージとしての「大空の飛翔」と「自然の美しさ」の描写(ここは圧巻!!)。飛びたくても飛べない、あるいは、自由に飛び回るシーンのイメージは、ジブリの影響とのこと。

テーマについては別に問題ないかなあ。でも、まずキャラクタが全体的に残念な感じ。たとえば、ヒロインがまったく可愛いくないとかね。ドラゴンに比べて大人がデカすぎとかね。それに、クライマックスのストーリーもなんだかなあ。さっきのテーマが台なしになってませんかね? とはいえ、ドラゴンを相手にするというのはこういうことなのか、というのがよーく分かるという意味で、最高にカッコいいシーンではあるのだけど。

あ、あと、タイトルが「How To Train Your Dragon」なのがよく理解できないなあ。原作があるから仕方ないのかな。

なんだか絶賛されてるみたいだけど、それほどじゃなかったにしても、まあまあ楽しめました。

[映画] トイ・ストーリー3

2Dの字幕を探してたんだけど、無いそうだッ!! 仕方なく2Dの吹き替え版を(メガネの痛さより所さんのほうがマシ)。つーか、3Dブーム爆発しろ!!

で、映画。思わず泣いちゃったよ。誰にだって別れがある。そして、誰もが成長する。擬似的な父と子。オモチャは表情だけで心情を語る。素晴らしすぎて文句のつけようがない。こういうのがいい映画なんだなぁ。

それにしても、今のCGはすごいんだな。車とか本物かと思ったよ。

[本] 『スター・ウォーズ オビ=ワン・ケノービの伝説』が面白い

スターウォーズで誰が一番好きかと聞かれたら、ヨーダでもなく、ジャージャーでもなく(そんな奴いるのか?)、オビ=ワン・ケノービと答える私です。アレック・ギネスもいいし、ユアン・マクレガーもいい。挨拶はもちろん「Hello there!」だぜ!!

でも、スターウォーズはそれほど詳しくないんですね。映画を何度か見ただけ。小説は読んだことがなかったのでした。それで、はじめて読んだのがコレ。

EP5でダース・ベイダーに腕を切られたルークが、ベン・ケノービの部屋を訪ねるところから話が始まります。そこでルークは、オビ=ワンの書いた本を見つけます。EP6でルークが勇敢になっているのは、この本を読んで知恵をつけたから、という設定のようです。

以下、気になったところ。

著者によると、オビ=ワンについてもっと読みたい人は、

のシリーズを読むといいそうだ。

[映画] 仮面ライダーW FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ

バイクアクションがすごく良かった。特に空中で2人にキックするところ。あれはいい。身体を張った場面も多々あって、全体的にアクションはすごく良かった。

一方で、物語や設定にはいろいろツッコミどころがある。フィリップと母親のくだりはTV版でもう終わったじゃん。そこはもう語る必要はないんだよ。相手もそうだ。テロリストなのになんで風都に来るんですか。そして、何ですかその目的は。動機が希薄すぎるだろ。それに、そのドライバーはどっから来たのさ。もうひとつのドライバーもどっからやってきたのさ。それから、状況説明をいちいち台詞で言っちゃダメだよ。いびつな設定だからそうやって台詞で補足しなきゃいけなくなるんだ。

でもまあ、ライダーキックとライダーパンチとメモリガチャガチャ切り替えるやつと全メモリ挿しの爽快感で、あらゆることを良しとするかなあ。

[映画] 天装戦隊ゴセイジャー エピック ON THE ムービー

これくらいのひどさは想定内。

いかにもトランポリンな動きは不自然。

[映画] 『金環蝕 [DVD]』

こちらもBS2の録画。ダム建設に関する政治献金汚職問題を軸にして、駆け引きやら懐柔やら情報戦やら殺人やら、ドロドロとした展開が渦巻いている。こうしたググっても見つからないやり取りは、生き生きとしていてええですね。

それにしても、宇野重吉の歯並びがイイ!!

[映画] 『白い巨塔 [DVD]』

こちらもBS2の録画。ストーリーを知っていてもハラハラする。

とにかく田宮二郎すげえな。これで31歳なんだぜ。

[映画] 『華麗なる一族』

先日、BS2でやっていたもの。数年前にキムタクが主人公のTV番組をやっていたが、あれはあれで結構頑張ってたんだなーということが分かった。こっちは、なんていうか、全体的にすさまじいパワーがあって、観ていて疲れるんだよなあ。すげえ役者ばかりというか。本当に汚い感じがよく伝わってくる。

男はつらいよ」で優しそうなマドンナをやっていた京マチ子が愛人役をやっていたのに気づいた。こうやって昭和の女優が判別できるようになるのは楽しい。それから、あの人の良さそうな水戸黄門の西村晃が、ズルズルと音を立てて下品な食べ方をしてるのが面白かった。

田宮二郎のWikipediaのページに「僕ならもっとうまく猟銃自殺をやれるのに」と書いてあるのが興味深い。田宮は本作の4年後に、鉄平と同じ猟銃自殺をしている。

あと、フィクサーってどうやったらなれるんだろうか。

[映画] 『第24作 男はつらいよ 寅次郎春の夢 HDリマスター版 [DVD]』

「マイケル・ジョーダン」という名前のアメリカ人がやってきて、アメリカ版寅さんのような立ち振る舞いをするという本作。ハゲでいい年齢だろうに、さくらを好きになって、告白までしてしまう。

全般的にアメリカ人に対するおかしな偏見で満ちあふれており、寅さんに至っては理由もなくアメリカ嫌いを公言するなど、気持ち悪い時代の日本の感じがよく表されていて、見ていてイヤな感じになる。

また、この頃になると昭和の素晴らしい女優さんもあまり出てこないし、作品全体的にマンネリ感が漂っている。おいちゃんが下絛正巳になってからは、元気がない。生き生きとしていない。ただ、博だけは油が乗ってきて、今の前田吟に近づいてきてる。

ゲタを履くとパワーが出てくる、という寅さんの出店は面白い。

マイケル・ジョーダン役のハーブ・エデルマンだが、Tora-san’s Dream of Spring - Wikipedia, the free encyclopediaからたどれる。

[映画] 『第20作 男はつらいよ 寅次郎頑張れ! HDリマスター版 [DVD]』

寅さんが中村雅俊と大竹しのぶの恋愛コーチ役になる回。
設定として新しいなあ。
博をして「現役時代はダメでもコーチが上手い人もいる」と言わしめるほど。
寅さんも分別がつくようになったわけだ。

あと、二階の爆発シーンは必見。

[映画] 『ちゃんと伝える スペシャル・エディション [DVD]』

同じ監督の「愛のむきだし」が良かったから観てみたんだけど、こっちはダメだなあ。状況や心情をいちいち口に出して語るし、その台詞が不自然極まりない。たとえば、27歳の女が「私たちまだ若いよね」と言うはずがない。27歳の男が日常で「寝耳に水だ」とは言わない。それが「ちゃんと伝える」ってことだったら、本当に残念な仕上がり。現実的な描写なのに、家の小ささの割にお母さんが上品すぎるし、葬式シーンでギャグを入れるセンスの無さなんか最悪。

ただ、テーマとしては悪くはないと思うので、本なら良かったんじゃないかな。

あと、ちょっとだけ出演する満島ひかりが最高。

[映画] 『第18作 男はつらいよ 寅次郎純情詩集 HDリマスター版 [DVD]』

博の逆襲が目玉!!

そろそろ年齢がヤバくなってきた渥美清に対して、倍賞千恵子が「もういい年齢なんだから」と、観客全員の意見を代弁して言い放つのが爽快。

[映画] ゾンビランド

ヒューマントラストシネマ渋谷にて。

楽しいエンターテイメントでした。マウンテンデューには爆笑したなあ。ビル・マーレイのことはよく分かんなかったけど、面白そうな話をしてることは分かった。そして、走るゾンビはやっぱヤバい。

肝心の32のルールが数個しか登場しないので、そこはいただけない。ダラダラと紹介するだけでもやればよかったんじゃないかなあ。

[映画] 『第15作 男はつらいよ 寅次郎相合い傘 HDリマスター版 [DVD]』

リリーパート2。見所は、リリー+寅さんで面倒くささ8倍、メロンのくだりで寅さんブチ切れ、リリーと寅さんの大人の恋愛、の3点。全体的に生き生きとしてよろしい。

ストーリーとは関係ないが、博がサークルで読書会を開いているみたいなことを言っている。何の読書会だろうか。

あと、船越英二を見るとポリデントを思い出すなあ。

[映画] インセプション

クリストファー・ノーラン監督。

胡蝶の夢ってみんな好きですね。でも「マトリックス」ですね。役割分担は「レディ・イン・ザ・ウォーター」っぽいかな。潜在意識の描写はさすがにクリストファー・ノーランすげぇぇ!! って感じだけど、ミッションの成功を一度も見せてくれないし、最終的に私とあなたの小さな世界にハマってしまうし、デカプリオの役は本当に残念な感じ。相棒のジョセフ・ゴードン=レヴィットは「(500)日のサマー」の印象が強すぎて、何をやっても微笑ましく見てしまうなぁ。渡辺謙のジジイは何年換算なんだ。

あ、あのトーテム(コマ)は欲しい。グッズ販売すればいいのにな(販促グッズにはあるみたいだけど)。

それはそうと、「SPACE BATTLESHIP ヤマト」の予告編が流れたとき、劇場が失笑でいっぱいになったのには腹の底から吹いた。

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