[映画] ヒックとドラゴン

父子の「コミュニケーション不全」と子とドラゴンの「コミュニケーション成立」の対比。「話を聞くこと(理解すること)」を中心にすれば、すべてのコミュニケーションはうまくいくという提言。そのときに、お互いの足りないところを補い合うこと。間違ったものを与えないこと。そうしたコミュニケーションの成立イメージとしての「大空の飛翔」と「自然の美しさ」の描写(ここは圧巻!!)。飛びたくても飛べない、あるいは、自由に飛び回るシーンのイメージは、ジブリの影響とのこと。

テーマについては別に問題ないかなあ。でも、まずキャラクタが全体的に残念な感じ。たとえば、ヒロインがまったく可愛いくないとかね。ドラゴンに比べて大人がデカすぎとかね。それに、クライマックスのストーリーもなんだかなあ。さっきのテーマが台なしになってませんかね? とはいえ、ドラゴンを相手にするというのはこういうことなのか、というのがよーく分かるという意味で、最高にカッコいいシーンではあるのだけど。

あ、あと、タイトルが「How To Train Your Dragon」なのがよく理解できないなあ。原作があるから仕方ないのかな。

なんだか絶賛されてるみたいだけど、それほどじゃなかったにしても、まあまあ楽しめました。