Archive of posts from 2008-6
— [本] 『アメーバ経営』実学の次ということでアメーバ経営。
そもそも労使協定がウザくて「全員が経営者になったらいいんだ!」みたいな感じで始めたみたいだけど、つまりは、組織を小さな独立採算組織(アメーバ)として分けるというだけのこと。
アメーバの条件とは、
- 収入と費用が明確に算出できること
- ビジネスとして完結する単位であること
- 会社の目的を遂行できるように分割すること
の3つ。まあ、普通だね。部門会計のもっとかっちりしたやつと考えればいい。
重要だと思ったのは、アメーバでの金銭的な成功が昇給につながらないということ。
金銭により人の心を操るような報酬制度を京セラはとっていない。
だそうな。それよりも、経営者であることに喜びを感じる「人間尊重の経営」が重要なんだと。
うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん???????
「全員経営者」を謳うのはいいけど、これってやっぱり従業員だよね。
いろいろ気持ち悪くなってきたなあ。
思ったよりも大したことなかった。期待が高すぎたのかも。
それでも他の書籍よりも何倍も面白いわけだが。
ただ、ここで紹介されてる制度やら規則やらについては、それほど「いい」とは言えない感じのものばかりで(ないわーって思うものばかりで)、
逆に以前は「それはないわー」って思ってたカヤック社のサイコロ給のほうが、ちゃんと説明を聞いたあとだと、「いいかもしれない」って思えたなあ。
- コトバの領収書
- 課題図書
- サラダ1つにつき20円の寄付
- 評価はやっぱり難しい
- 成果主義ではなく、360度評価に変えたらパラダイムの変化が生まれた
- 手書きよりメールのほうが臨場感がある(うーん?)
- 遅刻・休みの理由は、できるだけ面白いもの、役に立つものではなくてはならない
全然関係ないけど、著者も含めた1974年生まれあたりの世代は、
どうにも「若者気取り」する感じがあるなあ。
学生時代にインターネットに触れた最初の世代とかそういうことなのかな。
追記
あー最後のは、良い悪いでも好き嫌いでもないです。何もdisってないです。
誰かを念頭に置いてるってわけでもないので、次に会ったときなんかに「どうも!若者気取りの○○です!(死ね!)」とか言わないでください。
— [本] 『恋の門 』5巻まで。
映画はそこそこ面白かったけど、原作のほうが何倍もいいね。
頭のなかの言葉の羅列が素敵だなあ。
こうやって勝手に勘違いしたり絶望したり逃避したり、
高速で失敗すると何か見えてくるのかもですよ。
4巻まで。
中学生の社会性とその理解に苦しむ教師の心情が
すごーーーーーーーーくよく描けている(ような気がする)。
登場人物の言葉を借りた自分語りみたいなのがうざいかもなーと思うけど、
熱いマンガだと考えれば問題ないかな。
ララァはかしこいなのあたり。
— [本] 『ジョジョの奇妙な冒険 42 Part6 ストーンオーシャン 3 (集英社文庫(コミック版)) 』フーファイターのあたり。
— [本] 『ワルが教える年金・保険しゃぶり尽くしテクニック』そんなに使える情報は載ってないけど、
月をまたぐと保険料が高くなるとか、
サラリーマンでも個人事業主になって赤字垂れ流しにすれば源泉徴収分が返ってくるとか、
微妙に使えそうなのが載ってたりもする。
結局、青色申告の手間と還付金の額をどう見るかって話なんだけど。
個職化によるタコツボ状態を抜け出すには、協力し合える組織つくりが必要。そのためには、インフォーマルな活動が向いている。たとえば、社員旅行がいい。ただし、昔みたいに「社員旅行って残業代出るんですかー?(損得勘定)」的なものから「社員旅行って面白い!(感情)」に移行する必要がある。
……っていうんだけど、どうだろうかね。「面白い」なんて人それぞれだし、価値観を統一するたって、その人のライフサイクルにおいって価値観なんて変わっていくじゃんか。
例として挙がっているような、学生みたいな(あるいは体育会系みたいな)ノリも、私なんかは大嫌いなんだなあ。クソつまんねー社内ブログとか、馴れ合いみたいな社内SNSとか、想像しただけで吐きそうになる。
オープンソース的な活動における「感謝」や「認知」がモチベーションにつながるというのはその通りだけど、じゃあそれを会社でどう活かしたらいいのかね。ゆるいつながりを、システム的にどうにかできないかね。
1つの解としては、普通に公開ブログを書くのがいいと思うのだけど。
RSSリーダーでも補足できるし、入社前や退職後だって読み続けられるし、
どうせ30年も企業は持たないんだし。
口コミが前提の世の中で、どうやったら効果的にラブレターを消費者に届けることができるのか。それも一度きりじゃダメで、相手や届けるモノに応じて、おつきあいの仕方を変えなきゃいけない。インターネットのある消費社会について、相当「分かってる」感じがする本。著者が「スラムダンク1億冊感謝キャンペーン」を担当した人といえば、どんだけ「分かってる」かが分かると思う。
とはいえ、それが普通の人にとっては、まるっきり普通のことだらけなので、分からない人にとっての必読書だと言えるでしょう。
余談としてサラリと書いてあるが、
該当する奴は襟を正して次の箇所を読め。
— [本] 『正しい成果主義を実現するバンド型賃金制度導入の手順』個人発信しだして、個人の表現欲が満たされてくると仕事でそんな身勝手なことは考えなくなった。
最初は何言ってるかよく分からなかったんだけど、つまりは、レンジ位置によって昇給率が異なるというのがポイントなんだろうな。バンド(3~4)×レンジ(4)の12〜20通りくらいにしかならないというのもシンプルさという点で優れているのかも。
ただまあ、昇給率にしろ、レンジ間の移動(昇格、降格)にしろ、
何らかの形で評価しなきゃいけないので、そこにはいつも通りの難しさが待っている。
ここではその基準として「コンピテンシー評価」がいいと言ってるけど。
次に読むのはそれかな。
— [本] 『売り込まなくても売れる! 』実践編を先に読んだけど、
それでも、いいなこれ。
会話形式なのでエッセンスを取り出すのが面倒だけど、
とりあえず何回か読み直そう。
小細工とか会計での「常識」を超えて、人間として普通に考えること。
名著と呼ばれるものは、シンプルだけど、強力なのだなあ。
はい次はアメーバ経営。
— [本] 『「儲かる経理」に30日で変わる究極の方法 』中身は一緒。書くこと無いなら本を出すなっつの。
— [本] 『ココまでできる経理の合理化』「新しい」やり方の提案なんだけど、
古い慣習を知ってるわけじゃないので、
まあ、そんなもんじゃね?って感じ。
- 経理コストは粗利益の2%以下
- キャッシュレス、伝票レス、社員レス
- 電子納税を使う
- 領収書や請求書の整理は適当に
- 使う勘定科目は少なく
- 仕訳パターンを使う
- 内税にする
- メインの通帳は1つにする
- 回収管理システム(なんだこれ?)
バカだなーと思いつつも、幸せそうなその様に憧れてしまう。
そういう気持ちがうまく描かれてあって、すごく良かった。いい作品。
変な死に方とかは別にどうでもいい。
いきなりメタリカ(本人)が出てきてビックリする。
女優さんがすごくキレイだなーと思ってたんだけど、これがウィノナ・ライダーなのか。そうかそうか。
— [本] 『初めてでもわかる!システム開発発注入門―悩める担当者がシステム開発で成功するには?』発注側で困ったことがあるという経験から会社(サイト)を作ったそうだけど、その結論が、見積書や契約書をちゃんとしろっていうのは残念だなぁ。重要なのはそこじゃなくて、ゼロから一緒に作り上げるという協業モデルだよ。信頼関係さえ築ければ、○○書に注力する時間は最低限でいいもの。
まあ、全体的に自社の広告本。この会社の事情は分かるけど、一般的な話としてはどうなんだろう。たとえば、受託開発では「半額前払いが一般的」とか言っちゃってるけど、本当???本当に一般的なの???個人的にはサンプルの見積書に「製造」という言葉を使っていたので、あまり信じられないなーという印象があったなあ。
サイトをバカバカ作るのも、SEO的にはいいのかもしれないけど、節操無い印象を受けたりする。まあ、発注側の目線で見ると違うのかもしれないが。