Archive of posts from 2007-12

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[映画] 『リトル・ミス・サンシャイン [DVD]』

新幹線のなかで見た。

キャラ設定がやりすぎな割には話がクソつまんないし、クライマックスがしょぼすぎる。MCハマー自体は最高なので、もっとちゃんとしてくれればよかったのに。

キャラ設定は本当にいい。最高。自己啓発キチガイの父親、ヘロインとセックス中毒なジジイ、無口な兄、ゲイで自殺未遂した叔父、素晴らしいね。母親が何なのか分かんなかったけど、タバコ吸うとか料理下手とか、そういう程度なんだったらもっと頑張ってもらいたかった。

[映画] 『力道山 デラックス・コレクターズ・エディション [DVD]』

タニマチに逆らっちゃダメだ。

[本] 『オトメン 』

話の展開が少女漫画なので(いや、まあ、そうなんだけど)もったいない。
コンセプトはいいので、もっとシリアスなテーマを扱ってもいいのではないか。
もっとも、ツッコミ役の影が薄くなってきてるので、彼をもっとどうにかしてもらいたいところ。

[本] 『夢をかなえるゾウ』

単なる食わず嫌いだったみたい。
ものすごーーーーーーーくよくできてる。
必読といってもいいよこれ。

本当にいろんな成功本を読みまくったんだろうなぁ。参考文献に挙がっているのもそのごく一部なんじゃないだろうか。分かるような分からないような、宗教のような怪しげな類の本の中から、ここまで見事にエッセンスを絞り出し、面白いお話にまとめたというのは、本当にすごい。ガネーシャかわいいよガネーシャ。

言ってる内容は「まとめサイト」程度でしかない。これまで自分のやり方で成功しなかったんだから、そのまま続けてても2000%成功せえへんよ、というだけのことだ。ホントそんだけ。人の喜ぶことをしているか?人の期待を超えることをしているか?変わり続けるための環境を作っているか(レッシグのいうアーキテクチャによる制約だね)?ツイてる!って言ってるか?人様に感謝してるか?……はいはい、自己啓発、自己啓発。それ、お母さんが言ってたよ。

そうじゃなくて、本書は、普通の人としての主人公の視点を自分に置き換え、宗教臭くない(神様なんだけどw)語り部としてのガネーシャを常に自分の側に立たせてみて、「こんなときガネーシャならどんなこと言うんやろ?」つって、ニヤニヤしながら読むのがうまい読み方だと思う。つーか、それが楽しい。あー、ガネーシャかわいいよガネーシャ。あんみつ食べたい。

自分は関西人じゃないので、ガネーシャの関西弁は本当に合ってんのかな?と疑ってたんだけど、こないだid:habuakihiroさんに聞いたら「あれは完璧!」と絶賛されていたので、関西圏の方も安心して読まれるとよいでしょう。

そういえば、著者の方には名刺をいただいたことがあって、肩書きのところに「一緒に合コンしましょう」って書いてあったのが今でも記憶に残っている。洋服を海岸で燃やされた直後くらいのことだったと思う。

[本] 『アジャイルプラクティス 』

レビューワとして参加したので献本いただいた。
ありがとうございます。

本書はアジャイル「プラクティス」と謳ってはいるけれど、いちばん言葉にしにくい「マインドセット」について語った一冊である。

「アジャイル」について語るとき、これまでは「アジャイルっぽいもの」をいろんなところから寄せ集めてきたような感があった。それは、ひとつには、アジャイルを輸入してる人たち自身がアジャイルを理解してなかったことに端を発している。そこにはまだ自信や覚悟が足りなかったのだ。

だけど今は違う。アジャイルを理解したアジャイル開発者が、自らの手でアジャイルを輸入できる時代になったのだ。本書は『達人プログラマー 』の続編との言葉もあるが、まさしくその通りで、これはプラグマティックなアジャイル開発者による、アジャイル開発者のための指南書だ。

アジャイルな開発者であり続けるには、決して悪魔の声に耳を傾けないことである。悪魔の声とは『自分の小さな「箱」から脱出する方法』でいう「自己欺瞞」だ。
本書を読んだかどうかが、今後、何かを決断するときの決定的な違いになることは間違いないだろう。

[映画] 『図鑑に載ってない虫 完全攻略版(2枚組) [DVD]』

笑いがクソつまんないので、そもそも映画を作る気がないんじゃないかと思える。松尾スズキを伊勢谷友介の相手役にキャスティングする時点でセンスがないにもほどがある。見ていてイライラしてきた。最低。

時効警察の人(岩松了、ふせえり)が出てるのがせめてもの救い。

[映画] 『素粒子 [DVD]』

荒木先生がストーリーの基本形とは、次のようになっていると言っている。

  1. 主人公を困難な状況に突き落とす
  2. 困難を主人公は乗り越えようとする
  3. 乗り越えようとするが、悪化して絶体絶命
  4. ハッピーエンド

この映画も、この基本形に沿っている。

その困難とは、非モテとか童貞とか鬱とか、そして、対人関係とか。
大人になったところで、いろいろ問題はあるけれど、なんだかんだでハッピーエンド。良かった。

[映画] 『スリング・ブレイド [DVD]』

こりゃダメだ。「殺さなきゃいけない」対象としては相手が矮小すぎる。その決意に重大さが感じられない。

[映画] 『コンフェッション [DVD]』

TVプロデューサーが夜はCIAに雇われて殺し屋をやっていたというお話。うーん。何のおもしろみもない。ドリューさんがいいだけ。

[本] 『効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法』

赤いのとか青いのとかがぜーんぶまとまってる本。前著を読んでない人はこれだけでも読むといいよ。

それはそうとだね、この本によると、
人は本(翻訳でもOKらしい)を出すと人生のステージが上がるらしいんだけど、
俺、dankogaiにdisられただけで、まったく上がる気配がないよ?

あわせて買いたい

メモ

[本] 『ワインバーグの文章読本』

あまりにあまりな内容だったので読んだことすら忘れてた。

[本] 『クイック・ジャパン75 (Vol.75) 』

荒木先生のインタビューは基本的にどれも同じような内容なんだけど、
まあ、載ってたら、買いますよね、読みますよね、普通。

麒麟田村が印税でジョジョのバトルカードを買っていたなんて!

大人になってからポケモンカードにハマっていたことがあって、数万円単位でお金がなくなってことに気づいて、こういうのに手を出すのは自重してたんですけど、アアアア、アア、ヤバいな。

日本に行ったらRubyistがみんな人狼じゃなくてジョジョカードやってた!とか言われたい。

[本] 『ネーミングの掟と極意 (エンジニア道場) | 開米 瑞浩』

id:takahashimさんに教えてもらって読んだ。よく言われるように「名前重要」というのは確かにそうなんだけど、じゃあどうやってその重要な名前をつけるのか。それだけで本を書いたという、頭のおかしい(いい意味で)一冊。

基本的に、先輩と後輩による会話形式で話が進められ、一章ではネーミングの基本原則の説明、続く二章では「乱取り」として、ネーミングの間違い探しを練習問題として行う構成になっている。

原則については、「名前」と「説明」を交互に参照する「ループバックチェック」が、至極当たり前のことだけど、改めて気づきなおすべき重要なチェックだと思った。字面を見てチェックするというのも、言語化は難しいけれど、割と重要なポイントだ。

乱取りについては、これが穴埋めではなく「間違い探し」の形態をとっていることからも分かるように、ネーミングに唯一の正解というものはなくて、「ちょっと分かりにくい」としか言えないことの限界があるなーという印象を持った。

なので、この内容がそのまま役に立つわけではないけれど、ネーミングするときに気をつけること(第一章の内容)、そしてそれを本にしようと思ったアイデアの斬新さ、文章の軽さ(エークセレント!など)、などはすごーくイイ感じ。

[本] 『デトロイト・メタル・シティ (4)』

連載でも読んでるけど相方のために買ってる。女社長だけが面白い。

[本] 『チーム・バチスタの栄光 下』

登場人物が少ないので幅があまり広がらないなぁ。
病院内の政治についての描写は『医龍』の副読本として良い。

内容よりも、アクティブ・フェーズだのパッシヴ・フェーズだのをもっと詳しく説明してもらいたいと思ったよ。あと、名前の由来は僕も聞いていこうと思ったよ。

[本] 『チーム・バチスタの栄光 上』

『医龍』風味。桐生助教授は鬼頭教授なイメージ。

[本] 『仕事を100倍楽しくするプロジェクト攻略本』

この薄さでこれほどの内容を表しているというのは本当にすごい。既存のプロジェクト本は猛省すべき。RPGのメタファを使おうという試みも素晴らしい。これはアイデアの勝利。ただ、肝心のメタファがパーティー(チームメンバ)にとどまっていて、それほど使われていないのは残念。

プロジェクト?

内容については上記のようにあまり文句はないんだけど、それは著者が想定するプロジェクト像の範囲内においてであり、私が思う「プロジェクト」だと、この内容では違和感がある。

どうもこの著者は、プロジェクトに自分らしさを見いだそうとしているんだよね。アーティスト的な感覚というか、アイデアを出してなんぼというか。プロジェクトという冠をつけるのであれば、スケジュールやお金の話がもっとあって然るべきと思うのだなー。

まあ定義は人それぞれなところがあるので(それはあまりよくないのだけど)、アーティストとしてパーティーと一緒にグレートなアイデアで最高の作品を作りたい!みたいな人にはすごくいい内容。自分が作りたいわけじゃないけどお客様が必要というものを期限までにリーズナブルに作りたい!みたいな「プロジェクト」は範囲外になってる。

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