[本] 『ネーミングの掟と極意 (エンジニア道場) | 開米 瑞浩

id:takahashimさんに教えてもらって読んだ。よく言われるように「名前重要」というのは確かにそうなんだけど、じゃあどうやってその重要な名前をつけるのか。それだけで本を書いたという、頭のおかしい(いい意味で)一冊。

基本的に、先輩と後輩による会話形式で話が進められ、一章ではネーミングの基本原則の説明、続く二章では「乱取り」として、ネーミングの間違い探しを練習問題として行う構成になっている。

原則については、「名前」と「説明」を交互に参照する「ループバックチェック」が、至極当たり前のことだけど、改めて気づきなおすべき重要なチェックだと思った。字面を見てチェックするというのも、言語化は難しいけれど、割と重要なポイントだ。

乱取りについては、これが穴埋めではなく「間違い探し」の形態をとっていることからも分かるように、ネーミングに唯一の正解というものはなくて、「ちょっと分かりにくい」としか言えないことの限界があるなーという印象を持った。

なので、この内容がそのまま役に立つわけではないけれど、ネーミングするときに気をつけること(第一章の内容)、そしてそれを本にしようと思ったアイデアの斬新さ、文章の軽さ(エークセレント!など)、などはすごーくイイ感じ。