[本] 『夢をかなえるゾウ

単なる食わず嫌いだったみたい。
ものすごーーーーーーーくよくできてる。
必読といってもいいよこれ。

本当にいろんな成功本を読みまくったんだろうなぁ。参考文献に挙がっているのもそのごく一部なんじゃないだろうか。分かるような分からないような、宗教のような怪しげな類の本の中から、ここまで見事にエッセンスを絞り出し、面白いお話にまとめたというのは、本当にすごい。ガネーシャかわいいよガネーシャ。

言ってる内容は「まとめサイト」程度でしかない。これまで自分のやり方で成功しなかったんだから、そのまま続けてても2000%成功せえへんよ、というだけのことだ。ホントそんだけ。人の喜ぶことをしているか?人の期待を超えることをしているか?変わり続けるための環境を作っているか(レッシグのいうアーキテクチャによる制約だね)?ツイてる!って言ってるか?人様に感謝してるか?……はいはい、自己啓発、自己啓発。それ、お母さんが言ってたよ。

そうじゃなくて、本書は、普通の人としての主人公の視点を自分に置き換え、宗教臭くない(神様なんだけどw)語り部としてのガネーシャを常に自分の側に立たせてみて、「こんなときガネーシャならどんなこと言うんやろ?」つって、ニヤニヤしながら読むのがうまい読み方だと思う。つーか、それが楽しい。あー、ガネーシャかわいいよガネーシャ。あんみつ食べたい。

自分は関西人じゃないので、ガネーシャの関西弁は本当に合ってんのかな?と疑ってたんだけど、こないだid:habuakihiroさんに聞いたら「あれは完璧!」と絶賛されていたので、関西圏の方も安心して読まれるとよいでしょう。

そういえば、著者の方には名刺をいただいたことがあって、肩書きのところに「一緒に合コンしましょう」って書いてあったのが今でも記憶に残っている。洋服を海岸で燃やされた直後くらいのことだったと思う。