Archive of posts from 2010-2
— [本] 『情熱プログラマー 』献本ありがとうございました。
これも昨日の講演で引用したけど、本当にいい本ですよ。1版を読んでるので目新しいことは特になかったけれど、技術力がない私にとっては、特に前半部分は改めて身につまされる思いでした。
あと、強調のゴシックが目立たないので、もう少し太字になるといいんじゃないかと思いました。
— [本] 『書いて稼ぐ技術 (平凡社新書 494)』ライターの仕事のやり方。
フリーでライターやってるひとはスゴイなーと思ったので読んだ。
内容としては、特に目新しいものはない。
社会人としてマットウにつきあって、企画書を淡々と書いていく。
それと、お金は大事ですよね。
他のインタビューによると、早く結婚した方がいいらしい(収入は2倍になるが、生活費は2倍にならない)。
あと、仕事にポートフォリオ(書く分野も取引先も分散)を作るってのは、私も肝に命じておこう。
著者のやっているというAV女優のインタビューやアダルトビデオ評は羨ましいなあと思った直後、
今世紀になってからポルノ関係の仕事は激減したと書いてあってガッカリ。あああそうなんですか。
昨日の講演でも引用したけど、いい本。
自分の製品を作る企業のあり方。少人数の企業でもできること。
『Getting Real』とだいたい同じ内容なので、これといった目新しさはない
(その『Getting Real』が100万ドル以上も稼いだと書いてあってビックリしたけど)し、内容的には普通のサラリーマンだとあまり参考にならないかもしれない。
ただ、刺激的な内容であることは確かなので、日常がつまんなくなったら読むといいかもね。
- HBRによると成功した起業家は次も成功しやすい(失敗から学ぶことはない)
- 何かをしているときこそ、最も情報が豊富(計画を立てるのは途中がいい)
- はじめのうちは詳細を気にしない(シャーピーで太い線を描く)
- 変わらないものに目を向ける(人間の本質は変わらない)
- 副産物を売る
- 価値はポテトのケチャップ(バランス)
- タスクは小さく、短く、こまめな達成感
- 「顧客は常に正しい」なんて信じてはいけない
- 教える
- 限界で人を雇う
- 文化は作るものではなく、自然に発達するもの(最初はない)
特殊な人脈が築けるというのはすごいなあ。
ユダヤ人になるだけでユダヤ人ネットワークの信頼が手に入る。
それだけユダヤ人になること、ユダヤ人であり続けることは難しい。
ユダヤ人の努力は「競争とは別の道」に注がれる。
対立することや議論を良くないこととする発想がない。
それにしても、割礼やばい。「激痛が三日間」、四日後以降は「出血は続き、パンツは血だらけ」、
一週間で出血は止まるものの「ガーゼでぐるぐる巻きの状態」。それが「二か月ほど続きました」。こえーー。
費用は15万円。
- 監督:入江悠
- 脚本:入江悠
宇多丸師匠が「号泣メーン!!」と叫んで話題になった映画。
主人公はニートでラッパー志望。じっとしてるか韻踏んでるだけの生活。彼は熱心に理不尽なことを探しているのだ。国際問題。政治問題。大きな大きな理不尽。ラッパーにはボキャブラリーが大切ですからね。
でも、目の前の小さな理不尽は見たくない。デブ。田舎。ニート。いつかライブやりたいけどできない。いつまでもこんなんでいいのかよ。薄々気づいているけど、結果は知りたくない。
それが、実際に、目の前に表れる。そこからは下り坂。体も心もボロボロ。
そしてラストシーン。高らかに韻を踏む。大きな理不尽じゃなく、自分の、今の状況を、そして夢を、ぶちまける。小さな理不尽なら俺が変えてやるぜ!! TOM。おしまい。ジャーン。
とてもとても評価の難しい映画。まず映像がつたない。演技も微妙。背景がきちんと描かれていない。ちょっとしたシーンが無駄。カメラが固定。カット数が少ない。あと、ラップが必要以上に上手い(上記のようなことを考えると下手じゃないとつじつまが合わない)。
でも、そうじゃない。これは映画じゃないんだ。観客が「あっち側」の人間かどうかを見るための装置なんだ。特にラストシーンでは、主人公が「あっち側」に立っている。つまり、構図が逆。そこで笑いが起こる。ギャグっぽく見えるからだ。でも、「あっち側」の人間にとっては、それはギャグじゃなくて、マジなんだ。
それとは別に、市役所の会議室でラップするシーンは名シーン。日本的な面を端的に表している。普通に笑える。寄って、引いて、回って、主人公目線、というカメラの動きもいい。
あと、みひろが超絶イイ。これだけは譲れない。
見終わったあとにアレコレ考えることのできる映画ってのはいいもんで、見終わったあとに YouTube 見たり、 twitter であれこれ発言したりしてたら、TKD先輩や入江監督やレオパルドンの高野政所さんから話しかけたYO。わーインターネッツって広大だわ。
— [本] 『どっからでもかかって来い!: 売文生活日記』すごく面白いんだけど、単なるクレーマーじゃん!!っていう部分が目立ってしまい、とても残念な内容になってる。
その理由は主に旧パラ(旧態依然のパラダイム)への対抗意識で、非合理的なものに対する憤慨であり、「あるべき道筋」への説明らしいのだけど、やっぱりクレーマーだよなあ。仕方ないところもあるけれど(不動産屋の場合など)、頭おかしい部分も多々ある。
淡々と増刷がかかるのはすごいなあ。とか、「フリーの牧畜家」っておもろいなー。とか、その他のところは本当に面白い。
— [本] 『世界一利益に直結する「ウラ」経営学 | 日垣 隆, 岡本 吏郎』普通の内容かな。
- 財務諸表は儲けに関係がなく、単純に売上をつくらないと儲からない。
- 価格は5倍や10倍に上げる。ボランティアは業界のためにも悪い。
- B2Cだとクレーマーがしんどい。
『エンジェルバンク』的な。
— [本] 『キーチ!! (1) (ビッグコミックス)』全巻読んだ。いろいろすごーい。
— [映画] インビクタス/負けざる者たち- 監督・製作: クリント・イーストウッド
1994年、マンデラ(モーガン・フリーマン)はついに南アフリカ共和国初の黒人大統領となる。いまだにアパルトヘイトによる人種差別や経済格差の残る国をまとめるため、彼はラグビーチームの再建を図る。1995年に自国で開催するラグビー・ワールド・カップに向け、マンデラとチームキャプテンのピナール(マット・デイモン)は、一致団結して前進する。
人間にとって大切なことが描かれているので琴線に触れまくって仕方ないけれども、あまりにも話がうまくいきすぎてやしねーかという感じもする。しかし、よくもまあこんなに連続で名作の監督ができますわね。
本作はテーマの象徴としてラグビーを描いている。
つまり必然的に「弱小チームの成長プロセス」を描くことになるわけだけど、メンタル面の成長は自分より大きな人物への接触による「感染」が引き金となっていて、これはもう本当にグッとくるところなんだけど、肝心のフィジカル面の成長がどうなったのかが不明。これは、メンタル面の成長がフィジカル面も押し上げたと捉えるべきなのかな。にしてもなあ。
ラグビーあるいは共和国の「リーダーシップ」については、もっと明示的に取り上げられてもいいように思った。詩や歌に触れる。うーん。それでもいいけどねえ。
気になったのは、マンデラ大統領がいつも挨拶をしてるところ。
ちゃんと名前もつけて。今日も元気かい。家族はどうだい。いつもありがとう。名前と挨拶。重要ですよね。