Archive of posts from 2004-12
— [本] 『犯人に告ぐ : 雫井 脩介』実家に転がっていた『週刊現代』のランキングで1位だったので、本屋に買いに行ってきた。
で、読んだ。ふーん。文章は上手いし、全体的に面白い。けど、面白味に欠ける。余裕がないっつーか、遊びがないっつーか。淡々とストーリーを進めていって、ちゃんちゃんってあっけなく終わる。どこが厚いのかも分からないし、逆にどこに厚みを持たせればいいのかも分からん。参考文献なんかを見ると、娘の心臓病に厚みを持たせようとしたように思えるんだけど、あれがそんなに厚いとは思えないんだなあ。
帯には「劇場型捜査」って文字が載ってて、いちおうコレがこの物語の肝みたい。劇場型捜査とは、TV番組(ニュース23みたいなやつね)を通じて公開捜査を行うことを指しているんだけど、これって単なる出オチでしかなくて、マッハのスピードで飽きちゃう。つーか、その存在自体が物語のなかで次第にどーでもよくなってくるんだからダメすぎ。それでも、TV番組の描写は実況板かなんかで「巻島たん次マダー?」みたいなやり取りが行われているんじゃねーの?と思えるほど臨場感が漂っていて、そこらへんは上手いなーと思いました。
(あと、ちょうどコレ読んでるときに奈良の事件の犯人が捕まった)
— [映画] 『マッハ ! プレミアム・エディション [DVD]』アクションがスーパーすごい!噂には聞いてたが、ここまでやるとわッ!でも、それとは反対にストーリーがめためたなのでどーしたものか。師父との禁則はもっと厳しく!必殺技を持て!大義名分は出来る限り大きめに!この3つがあれば、言うことなし!だったと思います!
— [映画] 『トゥームレイダー 2 プレミアム・エディション [DVD]』CGがダメよね。素人目にも粗が目立つ。
肝心のアンジェリーナ・ジョリーも、なんだか老けてて全然萌えない。
ご都合主義な登場人物にも辟易。淡々と見終わりました。
こないだTVでやってたやつ。
ああいうのが面白い時代があって、その時代に生きたひとたちがいるんだよなあ(俺は違うけど)という感じでした。最近、ビールのCMで昔のトレンディドラマを意識したよーなのがありますよね(ドラマ「ラストクリスマス」しかり)。ああいうのと同じ類。
ストーリー的には、最後にとどめを刺さなかったらもっと良い作品のように思いました。一定の闇は必要だし、それがあるから座頭市も生きていられるんだと思うんだけどなあ。根絶やしにしたらいかんですよ。
— [本] 『クイック・ジャパン Vol.57』ずいぶん古い本ですけども、虎の門特集だったので買ってみた。しりとり竜王戦の記録がぜんぶ載ってる。すごい。つーか、板尾さんすごい。この番組の影響もあって、さいきんよくしりとりをやっている。意外と面白いのでおすすめ。笑いの価値観が一緒のひととやるとよろしい。
— [本] 『ホンモノの思考力 ―口ぐせで鍛える論理の技術 (集英社新書)』導入部(フランス人が頭いいのが何故だか分かったという話)が面白かったので買ってみたが、中身はツマんなかった。二項対立で済んじゃうような環境にいるひとは羨ましいですなー。1 bitじゃイカーンが主流ですよ。あと、「禁じ手で相手を言い負かす法」なんて会社に入ると毎日経験することだと思うんだが。
— [本] 『他人より先に洋書を読んで億万長者になりなさい』洋書を読むのはいいけどさーなんでそこから億万長者に結びつけようとするかねー?
まあ、タイムマシン経営万歳ってことで。
— [本] 『かんたん!エンタ-プライズ・ア-キテクチャ: 仕事の流れで理解する (仕事の流れで理解するビジネス図解シリーズ)』問答集として網羅的に書かれていますが、
内容が浅すぎるので何の役にも立ちません。
エグゼクティブサマリ程度。
Amazonに
21世紀型の高収益コンサルタントを目指す人達には必須の情報システム解説本であると思います。
というクソみたいなレビューがあがっている。
— [本] 『プログラマの「本懐」 ~アーキテクトという選択』ロールとタスクって1対1じゃないんだよね。ここで言われるアーキテクトはロールであって、タスクじゃない。だから、何も新しいタスクが出てきたわけじゃないんだ。誰とはなしにやってきた雑多なタスク。そういうのを一手に引き受けてくれるのが(アプリケーション)アーキテクトと呼ばれるロールだ。
具体的には、案件に適した技術、フレームワークの選定、およびプロジェクトメンバの育成。前者は単独で必要なタスクだけど、後者のタスクとも強く結びついていると思う。メンバが中堅以上ならユルい制約を課すだけでOKだけど、新人ばかりだとある程度制約(フレームワーク、規約など)をかける必要がある。要はアプリケーション開発のなかでのバランスの取り方を考えていくのがここで言われるアーキテクトだと思うんだな。
『日経ソフトウェア』の連載だからか、かなり冗長で中身の薄い本だけど、次の言葉に惹かれたので、良い本だと認定。
ソフトウエア技術は、すべて「道具」「手段」であって目的ではありません。
しかし、ソフトウエアをそれだけのものと言ってしまうことは、ソフトウエアをあまりにも卑小化しすぎています。同時に、ソフトウエアは、世界を変えるとても大きな力を持ったものでもあります。
«
最近、「手段に過ぎない」というクソみたいな言葉を聞くことが多いので、なんだか救われた感じがしました。「手段」としか思ってないひとには近づきたくないですねー。
20代のひとたちは読んで損はない本ではないでしょうか。
あ、あと、あちこちでblikiを紹介してたりします。
- bliki_ja:FrameworkBuilding
- bliki_ja:EnterpriseArchitecture
他人からはマイナスに見える事象もプラスに見える事象も、そしてなんでもないように見える事象も、実はすべて同質。すべては受け手の気持ち次第。バカ店長からの叱咤が何でもないようなときもあれば、そこいらの野良ネコに嫉妬するときもある。受け手はそれら事象によって成長させられるわけだな。一人称の視点だと、自身の成長が、事象への受け入れ方に変化で見て取れる。でも、結局、彼女の成功の秘訣はなんだったんだろうなあ。
— [本] 『京極夏彦が選ぶ!水木しげるの奇妙な劇画集 (ちくま文庫 み 4-38)』「鬼太郎霊団」が面白い。これは読んでおくべきでしょう。
— [本] 『悪魔くん (ちくま文庫)』悪魔くんは3人いるって知ってましたか。千年王国の悪魔くんとアニメ化された悪魔くん、そして、この悪魔くんです(展示会の本の受け売り)。メフィスト(I世)が妖怪たちと闘っちゃうのが面白い。
— [本] 『テレビ・ラジオ・芸能の全仕事 2006: 業界の職徹底解剖 (ぴあMOOK 就職カタログ) 』『きらきらアフロ』大研究という特集があるので買ってみた。
プロデューサー・ディレクターはもちろん、照明・美術・電飾・CG…などふだん余り表に出ることのない番組裏方スタッフの貴重なコメントが満載!!番組作りの裏側を垣間見ることができる貴重な写真もいっぱい載っているので、テレビ業界への就職を考えてない方も、ぜひ見てみてくださいね!!
感想は後ほど。
— [本] 『よつばと!(3) (電撃コミックス) 』id:murixngさんとこで発売を知り、買ってきた。とーちゃんの振る舞いに注目する私はもう年なのか(ずっと髪に花をつけてるとーちゃんはエラい)。