Archive of posts from yyyy-12-30

[映画] 12月に見た映画

[映画] 『木更津キャッツアイワールドシリーズ 通常版 [DVD]』

よかったなあ。心が離れていることで、チーム男子萌えが加速してた。さすがのクドカンだわ。それから栗山千明様の使い方がキルビル並にいい!

[映画] 『ぐるりのこと。 [DVD]』

twitterで、

サブカルつってもリリー・フランキーだけは興味を持って読めない。

みたいなことを書いたら、suchi さんから

最近、映画「ぐるりのこと」でようやく好感を持つことができました。(twitter)

という返事をもらったので見た。

1990年代初頭から21世紀にかけ実際に起こった様々な社会的事件を背景に、一組の夫婦の10年を描いたラブストーリー。木村多江、リリー・フランキーほか出演。

これはいい映画!! 木村多江の鼻水!! 木村多江がチンポを握る!! 完璧すぎる。そして、リリー・フランキーの自然さは異常。いわゆる演技っぽい演技をしてる役者がバカっぽく映ってしまう。

セリフだけ延々と続くシーンもある。カメラは固定。どこまで続くんだというくらいの長回し。素晴らしい。

ウザい家族の描写もいい。

難点は、時間がさっさと過ぎてしまうので、そのあたりは何か工夫が必要かも。最初の30歳設定はちょっと無理がある。

おすすめ!

[映画] 『宇宙戦争 [DVD]』

スピルバーグ監督。映画秘宝ゼロ年代映画ベスト2。

アメリカ東部のとある街で突然、激しい落雷が発生。それとともに地中から三本足の巨大なマシーン“トライポッド”が出現する。人類をあざ笑うかのように巨 大な破壊力で虐殺と破壊を繰り返すトライポッド。その場に居合わせたクレーン作業員のレイは、二人の子供、ロビーとレイチェルを連れて必死に逃げまどう。 しかし、世界各地に出現したトライポッドの前に、人類はなすすべもなく・・・。

スピルバーグなので映像は安心して観れる。が、話がつまんなーい。

それはそうと、大阪人がどうやって倒したのかが気になるな。
日本人はゴジラでの耐性があるんだろうか。それともGANTZみたいな感じかな。

[映画] 『リトル・ミス・サンシャイン [DVD]』

新幹線のなかで見た。

キャラ設定がやりすぎな割には話がクソつまんないし、クライマックスがしょぼすぎる。MCハマー自体は最高なので、もっとちゃんとしてくれればよかったのに。

キャラ設定は本当にいい。最高。自己啓発キチガイの父親、ヘロインとセックス中毒なジジイ、無口な兄、ゲイで自殺未遂した叔父、素晴らしいね。母親が何なのか分かんなかったけど、タバコ吸うとか料理下手とか、そういう程度なんだったらもっと頑張ってもらいたかった。

[映画] 『世界名作映画全集129 素晴らしき哉、人生! [DVD]』

Amazonのレビューによると500円DVDは肝心な場面がカットされてるよーなのでこっちにリンクしとく。

ウェイン町山さん(だったかな?)が「アメリカではクリスマスにこれを見るのが定番」と言ってたので借りてたんだけど、見る暇がなかったので今頃見てる(MacBookは便利だなあ)。

一人の人生は多くの人に影響を与えているので、気安く死ぬなんて思っちゃだめだーというようなベタな展開にも関わらず、クライマックスのシーンではぐっと来る。年齢かな。冷静に考えると、んなアホなと思うんだけども。ガーディアンエンジェルがつくんだったら、あの薬局のオヤジにだってついてもいいだろうに。みんなが祈らないとダメなのか。

[映画] 『レディ・ジョーカー [DVD]』

なんかもっと楽しませてくれるのかと思ってたら全然そんなことはなくってションボリ。
とりあえずストーリーが意味不明。目的が何なのかはっきりがしない。
原作読めってことかな。そんなの映画として破綻してる。

でも、吉川晃司は良かったなあ、チャ、チャ。

[本] 『東京タワー 』

泣く泣くと評判のようですが、別に泣きませんでした。ぼくの母親も若松出身で、今自分が自由が丘に住んでるもんだから(九品仏の公衆トイレだってよ!)、なんか親しみを感じながら読みましたけども、オカンよりも、おばあちゃんの死のところでウルっときましたね。オカンの話は30歳を越えたら分かるのかもしれないなあとか、漠然と思いましたが、どんなもんでしょうね。

だもんで、全体的に前半のほうが印象に残ってて、子供という存在のダメっぷりが非常に上手く描かれた本だったなーと思います。特に小学生のダメっぷりが秀逸。と、同時に、話相手に悪いと思ってやめた、という妙な遠慮感がリアルだなーと。そんなのを話として書いている人を初めて見たかもしれない。

あとは、オカンの芸は素晴らしいってのと、人のつながりはいいねーってのと、親は親として生まれてくるんじゃないんだーって割と当たり前のことを考えたり、オカンの死後すぐにアイドルタレントの評論を書かなければならない仕事になんともいえない複雑な印象を受けたり。

これは、人生で一度だけ書ける類の書籍ですね。いずれ自分も、同じような境遇になるんだと思います。その前に、これを読んでいろいろと心の準備をしとくといいのかもしれない。

いま、実家に帰ってきてて、これを読んだからといって、あからさまに親孝行をするつもりはありませんけども、親の死とかなんとか、いずれは考えないとなーと思いながら、普段通りの会話をしたりしています。

[本] 『犯人に告ぐ : 雫井 脩介』

実家に転がっていた『週刊現代』のランキングで1位だったので、本屋に買いに行ってきた。

で、読んだ。ふーん。文章は上手いし、全体的に面白い。けど、面白味に欠ける。余裕がないっつーか、遊びがないっつーか。淡々とストーリーを進めていって、ちゃんちゃんってあっけなく終わる。どこが厚いのかも分からないし、逆にどこに厚みを持たせればいいのかも分からん。参考文献なんかを見ると、娘の心臓病に厚みを持たせようとしたように思えるんだけど、あれがそんなに厚いとは思えないんだなあ。

帯には「劇場型捜査」って文字が載ってて、いちおうコレがこの物語の肝みたい。劇場型捜査とは、TV番組(ニュース23みたいなやつね)を通じて公開捜査を行うことを指しているんだけど、これって単なる出オチでしかなくて、マッハのスピードで飽きちゃう。つーか、その存在自体が物語のなかで次第にどーでもよくなってくるんだからダメすぎ。それでも、TV番組の描写は実況板かなんかで「巻島たん次マダー?」みたいなやり取りが行われているんじゃねーの?と思えるほど臨場感が漂っていて、そこらへんは上手いなーと思いました。

(あと、ちょうどコレ読んでるときに奈良の事件の犯人が捕まった)