Archive of posts from yyyy-08-18

[本] How to Change the World 〜チェンジ・マネジメント3.0〜

電子献本していただきました。ありがとうございます。

内容は大きく4つに分けられていて、自分の言葉でまとめると「システム理論・アーキテクチャによる制約・コミュニケーション重要」という感じかなあ。

「システム理論」のところはPDCAを関連付けているのが非常にもやもやする(OODAのほうがいいのではないか?)。でも、対象となる「マネージャー」にはウケがいいだろうし、このほうがうまくいくのかもしれない。

「アーキテクチャによる制約」については「振る舞い = f(人, 環境)」という式が参考になる。人ではなく環境を変えるというのは忘れがち。同じく環境である「インセンティブ」については、「振る舞い」と「成果」のインセンティブを分けているのが素晴らしいなあと思った。

よい結果に対する褒賞はよい振る舞いに対する褒賞とは異なることを覚えておこう。

ただ、その説明が少ないのが残念’もちろん『Management 3.0』で詳しく説明されているのだろう。’。引き合いに出されたダニエル・ピンクによると、事前に報酬を出すかどうか(If-Then式)はよくないみたい。でも、事後的には昇給なりなんなりしないと辞めちゃいそうだよねえ……。

「コミュニケーション重要」については、何度となく引用されている『Fearless Change』を読むとよさそう。「ラガード」が後戻りにつながるというのは参考になった。

残念なことに自分はマネージャーの仕事をしたことがないので、ここに書かれてあることが有効かどうかはわからないのだけど、最初に書かれてある「モヒート・メソッド」”アイデアをミックスすると良いアイデアが生み出せる”というのは、自分でも似たようなことを意識的にやってるので、すごく共感できた。

例えば、何か主張するときには、その根拠となった出典を明記するとかね。本書も79ページなのに「参考文献」が膨大にある。そういうのが充実している情報源はそれだけで価値があるように思う。

ただ、お酒飲まないから「モヒート・メソッド」って名前がいまいちピンとこないんだよなあ。これに限らず、全体的に例がいまいちなのが気になる。そのへんは文章が前にドライブしてない。つまんないギャグを挟むからかもしれないね(こういうのはいらない)。ここらへんは内容とは関係ないところだけど、読むときに気になっちゃうなあ。

でも、「マネジメント」について悩んでいる人が最初に手を出すにはいいと思う。500円だし。参考文献たくさん載ってるし。最高じゃないですか。

[映画] 『キャピタリズム~マネーは踊る プレミアム・エディション [DVD]』

ずいぶん前に見たような気がするが、記録してなかったみたい。
でも、あんまり面白くなかった気がするなあ。

[本] 『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』

米光さんが書評を書かれていたので知った本書。すんげー面白かったあ。ホームレスを取材して、「都市であれば(自分で諦めなければ)死なないよ」ってことをアリアリと記したもの。素敵なパワーがある。家をセルフビルドすること、自分の使う電気や水道の量を知ること、なんかは本当にいいバイブスを放っていて素晴らしい。

一方で、<都市の幸>は、またなんか話が別な気がする。著者が大学生のときに抱いた「新しい建物を建てることへの違和感」の延長線上ではないんじゃないかな。ソローの『森の生活』の原始生活とは違う、「都市というシステムあっての生活」なので、また別の思想につながってそう。このへんは分けて考えたい。

乳母車は音がしないから<都市の幸>収集に便利なのは豆知識な。

[映画] 『イカとクジラ [DVD]』

普通の変態一家の話。

コンテクスト(時代、地域、作家性)が理解できないので面白くない。

[本] 『最短で結果が出る超勉強法 (講談社BIZ)』

受験スタイルな勉強本。

パナソニック 酸素エアチャージャー 白 MS-X2-W』やエナジーライトを紹介しているのが新しいといえば新しいか。

[本] 『世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく』

タイトルに偽りなし。読みやすいし分かりやすい。
だけど、それを学んだところどーすんの?という感じがする。
子供のときはもっと不確実性を盛り込んでもらいたい。

[本] 『プロジェクト・ブック (建築文化シナジー)』

KKD師父の資料で紹介されていたので購入。

悪くはないんだけど、オシャレ過ぎるのがいけない。PPTで作られた資料とこのオシャレさの中間くらいが本当に(俺に?)求められているところ。そういうのがほーしーいーよー。

以下はビビビときたところ。

クライアントは言うことをコロコロ変えてくる。(中略)プロジェクトが優れたものであればあるほど、そのプロジェクト自身によって、新しいスコープが生み出され、世界が新しい見え方を持ち始めてしまうからだ。「26.プロジェクトは世界を変化させる」より

[本] 『あらすじで読む 世界のビジネス名著』

書かれている内容は死ぬほどツマらんが、リストアップされていること自体には価値があるのかもしれない……って、Amazonにもリスト載ってんじゃん! 買う必要なし。28歳くらいから会計の知識体系を習得すべしというのがあったが、参考になるのはそれくらいかな。

個人的には、山形さんの書評を見て買ったはいいが一度たりとも開いていない『企業価値評価: バリュエーション:価値創造の理論と実践』がリストに載っていたのが救い。いずれちゃんと読もうと思う。