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[本] 『町でうわさの天狗の子 1 (フラワーコミックスアルファ) 』

同じく岩本ナオ作品。こっちは5巻まで。

人間と天狗のハーフの女の子が普通に学校に通うというお話。
「異質な存在が学園にいる」的な設定はよくあるけれど、
学園以外にホームセンターや地元のお祭りなどの「世間」が描かれてあるのがいい(『雨無村〜』と一緒で田舎だけどね)。それによって世間での天狗の扱いが描かれることになり、背景がぐっと深まる。よくある少女漫画って、自分とクラス内だけだったりして、世界が狭すぎるんだよね。

画が驚くほどうまくないんだけど(はっきり言って下手くそ)、
それはそれで可愛らしい。

[本] 雨無村役場産業課兼観光係がおもしろーい

読みたいリストに入れてたんだけど、行動範囲内の漫画喫茶では見つからなかったのでちゃんと購入。まだ2巻までしか出てないけど。

田舎という閉鎖空間とその衰退。そこに良さを改めて発見する(役場の職員なので町おこしをしないといけない)というスタイル。一見『かむろば村へ』っぽい感じもするけれど、実家への帰郷なのでそれほど悲壮感はない。東京にも新幹線ですぐ行けるみたいだしね。

おもしろいのは、なんだろうなあ、田舎に対して諦めていない(退屈な日常に屈していない)若者の像が微笑ましいのかもなぁ。

いきなり急展開する人間関係も、割と単純なので予想はできたとはいえ、ちょっとハラハラしちゃったよ、オジサンは。

ああああ、漫画の読み方がオッサン目線に変わってきている自分に愕然としている。

[映画] 『チェンジリング [DVD]』

社会システムの問題は割とどうでもよくて、人間の機微が描かれてあって大変よかった。
今ならDNA検査で一発だけどなーというのはあるけれど。
「グラントリノ」の100倍はいい。

ただ、こないだ「バーン・ノーティス」を見ちゃったので、警察が滑稽に見えて仕方なかった。
特徴のある顔だからシリアルからコメディまでやっちゃうといろいろアレだなあ。

[映画] 『グラン・トリノ [DVD]』

すごく小さなループを描いているので、評価が難しいなあ。そんだけかよって思う反面、人間ってそのくらいの小さなループしか回せねーんじゃねーの?って感じもするしなあ。人間はなかなか変われない。とはいえ、一瞬にして変わることができる。でも、なんで変わったんだろうか。どうして子供たちにはできなかったんだろう。懺悔か。肉体の変化か。

神父と心が通じ合う瞬間がすてきだ。あれは何だろう。

人の多様性を認めるならば、
その人となりの善し悪しの評価はできんよ。

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