Archive of posts from 2007-10
— [本] 『イノベーションの神話』小話集なので、ちゃんと何かを得たいと思う人は『イノベーションと企業家精神 (ドラッカー名著集 5)』を読むほうがいいのではないか。
— [本] 『星の王子さま (集英社文庫)』大人はなんでも数字を聞くよね。
全体的に咳さんっぽい。
翻訳はやや爺くさいかも。
— [本] 『ダメなら、さっさとやめなさい! 』YOUヤメちゃいなYO!な本。なんだそれ。これの良さが分かる時期ってのがあるんだろうが、ぼくはよく分からなかった。
— [本] 『速読の科学―どこまで速く読めるか (ブルーバックス)』先ほどの本で唯一賞賛できると言われていた速読の本。
内容はだいたい一緒なので種本なんだろうなあ。
理解のない速読は意味ないじゃん、と断言。
あとはよくある速読術と独自の勉強法の紹介(3回転する)。
動的平衡、終了。なにをみんなありがたがっているのか不明。
文章はうまいけど、それは修辞のお話であって、まとめ方はちょっと煩雑。
— [本] 『無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法』積極的に投資しろというのと、無駄な時間を省くのと、あとはフランクリンプランナー。
— [映画] 『映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 [DVD]』前々から傑作との評判を聞いていたので観てみたけど、
それほど面白いもんじゃなかったなあ。
世代の違いかな。
でも、この題材を(無理はあるものの)「しんちゃん」でやったことが偉業なのだろうなあー。
— [本] 『書店ポップ術 』書籍とそのPOPが見開きで載っているカタログみたいな本。POPで本の売行が左右されるほど、本書の著者は有名な書店員なんだそうな。巻末の著者インタビューでは、POPについての思いを熱く語っている。
でもなあ、こういうふうにPOPだけ見せられても、
普通の人にはよく分からないなあ。
書店員さんには参考になるのかもしれないけどさ。
大前研一の顔が帯にあるので敬遠してたけど、
複数の場所で薦められていたので読んでみた。
大枠としては、ドラッカーのいう「ナレッジワーカー」の時代は、コンピュータや途上国への労働力の移動などによって代替される。そこから一歩抜きんでるためには、ハイコンセプト(全体を見渡す能力)およびハイタッチ(感情を扱う能力)の力が必要となる。この時代のことを著者は、情報の時代(第三の波)に続く「ハイ・コンセプトの時代」と呼んでいる。
この時代では、著者の提示する「デザイン」「物語」「全体の調和」「共感」「遊び心」「生きがい」といった6つの感性を使って、従来の「左脳主導思考」から「右脳主導思考」への切り替える必要がある。
まあ、ありがちな流れではあるんだけど、各章の終わりに豊富なリファレンスが用意されていて、それが結構面白かった。
たとえば、IDEOのカードゲーム、ロバート・マッキーの著書、アメリカ軍の体験ゲーム、エクマンの著書、生きがいを得るための著書などは、どれも実際に手にしてみたいと思った。他にも好きなデザインをスクラップする話なんかは、今だとtumblr.やFFFOUND!なんかが該当するのだろう。
特におかしなことは言ってない。むしろ、好意的な印象を持ったほどだ。
ただ、注意しておかなければならないのは、「左脳主導思考」の上に「右脳主導思考」があるとゆーわけではないという点だ。著者もそのくらい分かってはいるはずだが、あまりその点が強調されていない。言い換えれば、例として挙げている有名デザイナーがデザインしたトイレ掃除用ブラシが、そのデザイン性がゆえにクソ使いにくいものになってたらどーするよ?という点だ。あるいは、まだ使い勝手の上で改良の余地のあるものに、デザインを乗っけるだけでGJ!みたいに思われちゃうのはどーよ?という点だ。
デザインとかなんとか言っちゃうのもいーけれど、
それは行くところまで行っちゃった分野の話であって、
まだまだデザイン以外で語るべきことが多いところはまだ
たくさんあるのだという視点を忘れちゃならんよねー。
あー「らきすた」に出てたやつかーと思いながら、
新刊の3巻までまとめて購入。とりあえず1巻だけ読んだ。
ギャグはあまり面白くないんだけど、有用なビジネス書として読めると思ったなぁ(マネジメント、モチベーション、リーダーシップ、顧客満足など)。勘違いかもしれないが。