Archive of posts from 2006-9
— [映画] 『Vフォー・ヴェンデッタ 特別版 [DVD]』原作と映画とじゃあストーリーが違うらしい。だからかどうかは知らないが、あんまりいいとは思えなかった。
まず、革命であることと自分の復習であることが違いが分かりにくい。仮に前者であった場合、国民から見るV像がうまく描かれていないのが致命的。脱力系であった国民を扇動できるほどの魅力がVにあったとは思えない。あんなの1年後には忘れてるよ。
逆に後者であった場合、はあ?なんだそりゃって話なわけで。両者を同時に行いたいのかもしれないけどさー、後者がちょっとでもあった時点で、なんだそりゃだよー。正義だの恐怖を克服だの命より大切なものだの言ってる場合じゃない。結局、お前の復習かよと。
でもでも、ナタリー・ポートマンは良い。すごくよい。ロリータにボウズに、すげーな。なので、修正するとしたら、ナタリー・ポートマンを中心にして、
- Vを早めに死なす
- ナタリーが2代目V
- ナタリーの特訓(もしくは独房で闇の力に目覚める)
- ナタリー戦う(空手ぎみっく!)
- 爆発
ですかね。
— [本] 『曖昧性とのたたかい 』超すごい本。(少なくとも第3章までは)
高橋さん曰く、第1章から「受注」を扱うなんて珍しい、とのこと。確かにそんな本はあまり見かけないように思います。続く第2章では「見積り」、続く第3章は「仕様化」です。
なんでここらへんが重要かというと、『コード・コンプリート(下)』の言葉を借りるならば、コンストラクションの占める割合なんてうんこ、だからです(……ふつうに分かると思いますが嘘です。いや、ちょっと嘘。それっぽい記述がないこともないような気がする)。
ちなみに著者はマルス105(現:みどりの窓口)の担当者。マルスについては「プロジェクトX 100万座席への苦闘」を参照のこと(これはこれでアツい)。
システムビジネスと受注
3者(自社、顧客、競合)による「曖昧の三角関係」状態では、
契約時にあらかじめ仕様が明確化されることはない。
でも、契約しないとビジネスにならない。
→ 事前防衛策重要。交渉戦略重要。
- 貪欲に文書化
- 段階的稼動を目指す
- 納期は必ず条件付で記載する
- 総額は値引きしても単価は値引きしない(重要)
見積り
的確な見積り「条件」を設定することが重要。
システム規模と金額を決められる「最小限の条件」があればよい。
→ 条件があれば、あとから再見積り可能。
- 正確な見積りより、あとで困らない見積り(重要)
- 段階的見積もり
- 例外処理などのウラ仕様の把握
仕様化
予算を先に聞き、その範囲内で要求を満たす仕様を作ることが重要。
そのために、契約時に曖昧だった「システム仕様」を貪欲に明確化する。
→ まずは、先の契約条件、見積り条件を見直すことから始める
- システム仕様 = 先の仕様の再確認であるべき(実際は詳細化になるけども)
- プロトタイプ方式は一括請負契約には馴染まない(……一概にそういうわけじゃなくて、仕様終結時限が必要だということ)
- 仕様が膨大化して遅れそうになったら、早めに手を打つこと
- 契約の見直しはお早めに
その他の章
- 5章: 良い名前は幸せの始まり
- 6章: コミュニケーション管理
- 7章: 顧客にも同じ船に乗ってもらうために
- 結び: Q>D>C
- マルス105: 工程表を作ること。自動テスト計画(!)
おまけ:カルタがあるのだ
弊社ではみんなで正月にやる予定(たぶん)。
— [本] 『100の悩みに100のデザイン 自分を変える「解決法」 (光文社新書) 』なんとも微妙な。なんでもデザインなんだというオチはすぐ飽きるよ。もうちょっとテーマをしぼって、もうちょっと詳しく書いたほうが良かったんじゃないか。
— [本] 『[システム開発] 火事場プロジェクトの法則 ~どうすればデスマーチをなくせるか?』これはいい本だなあ。著者自身の気づきのステップが記述されている第II章は、特に興味深く読むことができた’まあ、ここにあるような理不尽なルールは、最近ではあまりないのかもしれないけど。’。
個人的な疑問
ひとつ疑問があるとすれば、2-1で「すべての仕様をその場の話し合いで決め」たと述べているんだけども、では金額の設定はどこでやるんだろうか、という点かな。
「〜できる?」と聞かれ、「できますよ」
と返すことは、いいことではあるんだけど、その次に「そうしますと○○円になります」と言わないといけない。作業だけ増えるのは困るから。
p.27には、「コストを優先しているのか、それとも品質を優先しているのか」が分かるように、「松」「竹」「梅」のソリューションを提示せよとある。ということは、やっぱり話し合いの時点でコスト(金額)も提示すべき?
それと同時に、p.53にある「人数×期間=規模」を前提として、さらにそれを「規模=コスト(金額)」としちゃったら、生産性が高くなって期間を短くすると、規模が小さくなって金額が落ちちゃう、という悪循環も考慮しなきゃいけないように思うなあ。
金額の算出と交渉タイミングは合わせて考えたい(どーすればいい?)。
— [本] 『NANA―ナナ― 16 (りぼんマスコットコミックス)』ホントもうどーだっていいや。つまんない。
(今後から相方に買わせることにした)
— [本] 『プロジェクトを成功させる 現場リーダーの「技術」』政治的なところ、人のところ、細かなツールのところ、それぞれに触れてあっていい本だなと思いました。あと、「正直は割に合う」って言葉はこの本で見たのかー。
チーム開発したいなあ。予算規模がどれくらいになればいいんだろか。
— [本] 『あなたも天才!記憶術』記憶術の本って今まで読んだことなかったので新鮮だった。かなり地味な作業だなw
記憶は「連想」「連結」「置換」であり、それには複数の「基礎表」を持つといいらしい。それと「ペンキ屋さん方式」は割りと重要だよなあ。あとは細かなテクニックの紹介。
— [本] 『「すぐやる人」になれる本』同じネタで何度も本を書く人になってきましたね。読んでない人は読むといいと思います。
— [本][MindMap] 『Mindmapping: Your Personal Guide to Exploring Creativity and Problem-Solving | Wycoff, Joyce』内容が古いっつーこともあるけど、平凡な内容だったなあ。
マインドマップでTODO管理を本当にやれんのかと問いたい。
速読するとダメなんだって。量よりも質なんだって。10年後に生きてくる情報を手に入れる必要があるんだって。思い込みじゃダメなんだって。と、前置きしてから、ノイズの多い小説ではスロー・リーディングするしかないだろとかいう展開にしてるんだが、それってどーなんだ。
確かに小説は速読し難い。だけど、だからといって情報を早く摂取しなきゃいけない事情がなくなるわけじゃない。そもそもの論点が違うよ。速読ダメだーとかなんとかうだうだ言ってるだけの1部、2部は要らなかったんじゃねーの。つっても、実践部の3部だって国語の授業でしかないしなぁ(あらゆるものは読者の誤読だろーにね)。
— [本] 『脳はなにかと言い訳する』面白いなあ。基本的なところは氏の以前の本にも出てきているんだけど、記憶の「再固定化」の話(思い出したらまた記憶が不安定になる!)など新しい話がちらほら入ってて楽しい。
コラム(である口調)+解説(ですます口調)という形式も読みやすくていい。