[本] 『[システム開発] 火事場プロジェクトの法則 ~どうすればデスマーチをなくせるか?』
これはいい本だなあ。著者自身の気づきのステップが記述されている第II章は、特に興味深く読むことができた’まあ、ここにあるような理不尽なルールは、最近ではあまりないのかもしれないけど。’。
個人的な疑問
ひとつ疑問があるとすれば、2-1で「すべての仕様をその場の話し合いで決め」たと述べているんだけども、では金額の設定はどこでやるんだろうか、という点かな。
「〜できる?」と聞かれ、「できますよ」
と返すことは、いいことではあるんだけど、その次に「そうしますと○○円になります」と言わないといけない。作業だけ増えるのは困るから。
p.27には、「コストを優先しているのか、それとも品質を優先しているのか」が分かるように、「松」「竹」「梅」のソリューションを提示せよとある。ということは、やっぱり話し合いの時点でコスト(金額)も提示すべき?
それと同時に、p.53にある「人数×期間=規模」を前提として、さらにそれを「規模=コスト(金額)」としちゃったら、生産性が高くなって期間を短くすると、規模が小さくなって金額が落ちちゃう、という悪循環も考慮しなきゃいけないように思うなあ。
金額の算出と交渉タイミングは合わせて考えたい(どーすればいい?)。