Archive of posts from 2003-10
— [映画] 恋愛小説家/ジェームズ・L・ブルックス『恋愛小説家 [DVD]』良かった。登場人物がそれぞれに影響し合い、各々の人生のdirectionを変えるという映画だ。自分を変えるってことは、自分が思っているほど大きなことじゃあない、ということに気づかせてくれる。ナイスな映画。ただ、勝手に前提条件をいくつか作ってしまったことで、100%のめり込めなかったのも事実。それは、
— [映画] 修羅雪姫/佐藤信介『修羅雪姫 (初回限定/特別プレミアム版) [DVD]』ドニー・イェンが来てだなあ、アクションをふんだんに入れなきゃいけねーし、釈ちゃんいるからアップとかバリバリ入れなきゃいけないし、でもストーリーも練っていきたいし、でも予算あまりないし……というような、いろんな思案が映像に滲み出てたよ。まさに邦画。意外と面白かったです。
— [映画] ドランクマスター 酒仙拳 /ジョセフ・コウ『ドランクマスター 酒仙拳 [DVD]』ユエン・シャオティエンお師匠さんが出てくるのかと思いきや、冒頭だけ。しかも型だけ。あとは30年前のお話。でもまあ、お師匠さんのお師匠さんが華麗なるクンフーを見せてくれるので、それに満足。酔えば酔うほど……の真髄をそこに見たッ!
— [本]10人の達人に学ぶセルフブランドの創り方/杉山 勝行『セルフブランドの創り方: 10人の達人に学ぶ』世の中のオヤジどもはこんなものを読んで満足しているのかと思うと、頭がクラクラしてきた。杉山という人が、ネット時代の仕事設計術を10人の達人に聞いて回るという内容である。これだけでため息が出るようなら(悪い意味で!!)、あなたはぼくと同じ側の人間なのだと思う(俺が正常という保証は無いが)。
— [本] 安野モヨコ KAWADE夢ムック『Amazon.co.jp: 安野モヨコ (KAWADE夢ムック) : 本』単行本未収録の『観覧車』『そして風は吹く』が載っている。あとは安野モヨコへのインタビュー、庵野監督、寺田克也、松尾スズキのコメント等。
— [映画] ナチュラル・ボーン・キラーズ/オリバー・ストーン『ナチュラル・ボーン・キラーズ 特別版 [DVD]』原作はタランティーノだが、彼はオリバー・ストーンの解釈に不満を持っているということを、昨今のキル・ビルにおけるQTのインタビューを読んで分かった。「彼はあまりにも問題提起しすぎている」とのこと。
— [映画] アウトサイダー/フランシス・フォード・コッポラ『アウトサイダー [DVD]』世の中なんてファックだと思っている少年がいる。自分は誰にも愛されないし、貧乏だし、あっち側の奴らより圧倒的に下だ。好きな女の子だって所詮、あっち側の人間だったりする。その構造はいつまで経っても変わらないし、自分で変えることも出来ない。どこか、ここではないところへ行きたい。
— [映画] 座頭市(1989)/勝新太郎すごい。「これやったらおもしれーだろ、ああ?」というものばかり、ふんだんに盛り込まれている。これで面白くないはずないじゃあないか!! もちろん、これって必要か?という部分も少なからずある。無駄な時間ばかり流れて、退屈だなーという部分もある。だけどそれは、これが一流の娯楽映画だからである。
— [本] 『この世からきれいに消えたい。: 美しき少年の理由なき自殺 (朝日文庫 み 16-5)』/藤井誠二,宮台真司知っているか知っていないかに関わらず、宮台の言った「強度」という言葉は、ぼくらの世代にとってとても重要なキーワードであり、意識的にせよそうでないにせよ(もちろん程度の差こそあれ)全体的に「またーり」の方向に進んでいった事実は否定できない。
みんながこうしてまたーりしてた中、どうしてこのS君とやらは「またーり」の波に乗れなかったのかね。他人の理由なんか知ったこっちゃないが、俺なりに思うことはいろいろとある(くだんねーことだけどさ)ので、書く。
まず、予定調和な会話が嫌だという部分。ほんと、っざけんなだよな。ナンシー関が言うところの「笑いの狂気」松本人志の口から出る言葉をちゃんと耳にしたことがあるのかこいつ? だって俺と同じ世代だろ? ダウンタウンの番組をやっている最中、こいつは何をしてたんだ? 絶頂期の松本人志からは、この世のものとは思えない言葉がガシガシ出てて、そのレベルに追いつこうと必死になるだけでも、仲間同士の会話が完全なる「予定不調和」になるはずなのになー。努力不足としか言いようが無い。
そして「中間派」という言葉。こいつは自分のことを中間だと思っているのだ。中間か? 中間じゃないだろ。
かっこうは見てもらえばわかりますが、「がっかりだ」とか「ヤバい」ってことは絶対ありません。
伝言メッセージにこんなことを言ってるのね。キモくないか? 何をもって中間というのか知らんが、たとえ外見が「中間」だったとしても、こういう言葉を言えるひとは中間じゃない気がするよ。
んできわめつけが、本書にも書かれているように「宮台バーカ」と言えなかったこと。あちゃー。文中では「シンクロニティ」などとキレイに書かれているが、あれでしょ、いわゆる「宮台信者ウゼー」ってやつでしょ。かく言う僕も(この世代にいるもんだから)宮台さんの本は何冊も読んでいるわけだ。ウケウリを大活用していた時期もあるし、「強度」の存在によって救われた部分も多々ある。だけどなあ、だけど、他人が何言ってもあれだけどさあ、理解できねー(朝生を録画するとか、文章を引用するだとか)。
読後の感想も同じ。何も理解できねー。まあ、激しく誤読してるのかもしれないがー。
ああいい忘れ。
ぜんぜん楽しくもない職場で、そこそこ楽しそうにやっている人たちを見て、ショックを受ける
という渡辺君が言うのだが、おれも同じようなショックは受けるよ。
— [本] 『何を根拠に』/ナンシー関デイリーポータルの大塚さんが、次のようなことを言っていて、ひとり頷いた。
ナンシーさん亡くなってから、世界は不透明度を増し増しです…
自分がなぜそう感じるのかを解きほぐし、再構築し、目の前に言葉として提示てくれる人がいるということは、非常に心強いことである。これが「心強かった」と過去形になって久しい。
いつまでも泣き言を言ってはいられないのは分かるが、彼女の文章を読むと、分かっていながらも、また泣きたくなる。そして、彼女の『TVブックメーカー』評を読んで、糸井重里がトリビアに出ることに疑問を持ったりする日々でござい。
実は、「映画批評」ってのがどんなものか知りたくて買ったんだけどね(いろんな人の映画批評を読んでいる最中なので)。彼女がまともにやっているとは思わなかったけど、あれだけ参考にならない映画批評も珍しい(笑)。彼女にしか書けないなー。『髪結いの亭主』とかさ。
— [映画] キル・ビル/クエンティン・タランティーノ『キル・ビル Vol.1 [DVD]』あはははは。頭いてー。
— [映画] 式日/庵野秀明『式日 [DVD]』なんだこれ。痛さ爆発。無駄に長いし。見てらんない。半分過ぎからずっと早送りしたった。終盤に山口弁が出てくるのも、個人的に痛さ倍増。げんなり。テーマ曲がCoccoっていうのもね、なんかね、分かるでしょ、痛いでしょ。こんなもんに★5つつけてるひと、まじで何考えているんだろうか。
— [映画] 蛇拳/ユエン・ウーピン『蛇拳 [DVD]』ユアン・シャオチェン大師匠のクンフーが堪能できる逸品。大師匠は最後まで死なず、ハッピー・エンドなのもよろしい。クンフー、クンフー、クンフー。これ!(極意書がバラバラになってたが、いいのか?あれ?)
— [映画] 007ゴールドフィンガー『007/ゴールドフィンガー 特別編 [DVD]』007弱ッ。どつかれて一緒にいた女性殺されて、合図をしたら逃げろ!と言った女性が殺されて、勝手に車事故して捕まって、覗き見してたら再度捕まって、もうね、ぜんぜん活躍してねーの。
— [本] 大人のための勉強法/和田 秀樹本のタイトルで中身を判断してはいけない。決して勉強法が詳細に書かれているわけではない。勉強する上での心構えに重点が置かれている。ベースは心理学のようなものと東大理IIIに現役合格したという自負(あーあ)。合う人と合わない人がハッキリしそう。
- DTR(非適応的な思考の記録)
- 自己テストを行う
- 勉強(2):復習(1)
ゴッドファーザーIとIIを時代順に編集したものらしいです。デ・ニーロ(渋ッ)から始まって、マーロン・ブランド(マーベラス!!)、そしてアル・パチーノ(カッケーよ)と続きます。大興奮の連続で、もうね、観疲れました(400分以上あるんだもん!)。休みたい。
疲れてたせいもあって、ハイマン・ロスのあたりがよく理解できていない。まあ、全体的に理解できていないことは多いんだが。それでも面白かった、というか、そんな陳腐な感想じゃ間に合わない。
— [映画] 8mile/カーティス・ハンソン『8Mile [DVD]』前提条件が多すぎて、正直、良さがよく分からない。だけど、分からないなりに、十分楽しめた。特に特典映像についている素人ラッパーとエミネムのバトルは必見ッ(映画じゃないのかよ!!)’特典にはエミネムのPVも入ってたり、下手に豪華。’。
— [映画] アカルイミライ/黒沢清『アカルイミライ 通常版 [DVD]』良い映画だ。『回路』観て「黒沢さんもダメになったなー」と思っていたんだが、これは良かった。観ていて辛くなるくらい、のめりこんだ。
— [映画] トゥームレイダー/サイモン・ウエスト『トゥームレイダー [DVD]』アンジェリーナたん萌えーって言うための映画。設定への疑問はすべて無視して、純粋にアンジェリーナ・ジョリー楽しむ映画です。言い切ってやる。
— [映画] クローサー/コーリー・ユン彼女を主人公にして、ストーリーの重心を少し前にずらして、空いたスペースにクンフーのトレーニングシーンを付け加えると(俺的に)完璧な作品になったんじゃないだろうかと思います(まるでジャッキー映画!)。恋愛うんぬんは全く必要ありません。つーか、『チャーリーズ・エンジェル』を目指したんなら、もちっと綺麗な……(ゴニョゴニョ)。
日本刀に関しては意見が分かれるところだと思いますが、正直、すべてクンフーで闘れや!と思います。下手に『マトリックス』に影響されちゃダメです(た、た、畳のシーンだとォ?)。倉田さんが凄いのは今更言うまでも無いわけですが(必見)。
DVDには特典映像としてインタビューがついておりますので、お得です。
— [本] 囚人狂時代/見沢 知廉| 『[囚人狂時代 (新潮文庫 み 27-1) | 見沢 知廉](https://www.amazon.co.jp/dp/4101473218)』刑務所内での振る舞い方なんて、誰が教えてくれようものか。そもそも教えてもらう必要なんてあるのか?と思うかもしれないが、ぼくは「ある」と思う。 |
『シッピング・ニュース 特別版 [DVD]』ラッセ・ハルストレムは大変すばらしい監督だと思ってるし、ケビン・スペイシーほど優れた役者はいないと思っているが、この映画は何だッ。わけわかんねーことが多すぎるよ!
— [映画] ザ・ロック『ザ・ロック 特別版 [DVD]』敵方をああいうふうに描くメリット、デメリットの両方がでていたような気がする。メリットは、単なる善悪の二項対立ではなく、より深みのある関係性を構築できること、デメリットは、敵の存在が薄くなること(出番が少ない上に志までも低い)。
— [映画] 小説家を見つけたら/ガス・ヴァン・サント『小説家を見つけたら [DVD]』構造は『グッド・ウィル・ハンティング~旅立ち~ [DVD]』と全く一緒。天才かつ悩める青年、彼を説く師、彼におびえる大人、彼を支える彼女、そして最後、師は旅に出る。まーーーーったく一緒。ただしその構造におけるテーマの質は、グッド・ウィルのほうが何倍も上である。
— [映画] オーシャンズ11/スティーブン・ソダーバーグ『オーシャンズ11 特別版 [DVD]』11人も要らネ。人物描写が希薄。その上、カメラの切り替えが早すぎるのでいまいち印象に残らない。単にいけいけ!な雰囲気で編集したんだろうな。観客のことを全く考慮していない感じがした(もしくは長く撮り過ぎたか)。最後に金を盗み出す場面はシナリオ的に「ほーう」と思ったけど、それより以前の計画段階は100%つまんねー。画もテクストも。
— [本] 漫画喫茶へ行きました。昨日の夜から読んでいたもの。
あと美味しんぼを6巻まで。TECHSIDEのTECHさんが、栗田さんはオグユウだ!とおっしゃってましたが、んなこたぁない気がする。それにしても、豆腐をあのように食う奴に対して、箸の先がどーのこーのって、野暮な気がしますぞ、雄山よ。