[本] 『何を根拠に』/ナンシー関
デイリーポータルの大塚さんが、次のようなことを言っていて、ひとり頷いた。
ナンシーさん亡くなってから、世界は不透明度を増し増しです…
自分がなぜそう感じるのかを解きほぐし、再構築し、目の前に言葉として提示てくれる人がいるということは、非常に心強いことである。これが「心強かった」と過去形になって久しい。
いつまでも泣き言を言ってはいられないのは分かるが、彼女の文章を読むと、分かっていながらも、また泣きたくなる。そして、彼女の『TVブックメーカー』評を読んで、糸井重里がトリビアに出ることに疑問を持ったりする日々でござい。
実は、「映画批評」ってのがどんなものか知りたくて買ったんだけどね(いろんな人の映画批評を読んでいる最中なので)。彼女がまともにやっているとは思わなかったけど、あれだけ参考にならない映画批評も珍しい(笑)。彼女にしか書けないなー。『髪結いの亭主』とかさ。