Archive of posts from yyyy-07-26
— [映画] ドライヴ目黒シネマにて。平日なのに人がたくさんいてビックリ。2本立てなんだけど、同時上映の「ドラゴン・タトゥーの女」は時間が長すぎるので見ないで帰った。
で、「ドライヴ」はというと、主人公はセリフが少ないし、背景も語られないし(名前すらない)、感情をなかなか表に出さないんだけど、それでも内面がよくわかるという不思議な感じ。ストーリー自体はごくごく平凡なんだけど(西部劇とか時代劇とかにありがち)、雰囲気だけで全部持って言っちゃうっていうのが斬新。しかも微妙な年代観。BGMが切り替わるタイミングで映像が切り替わると「ダサい」んだけど、この映画では「逆にいい」。
雰囲気以外で、本当に「いい」のはオープニングのカーチェイスですかねえ。あそこは手放しでいいですね。こっちまでドキドキしてくる。
— [映画] 『チャイナタウン 製作25周年記念版 [DVD]』脚本の本に名作と書いてあったので見てみた。
鼻が痛そう。
— [本] 『インターネットが死ぬ日 』うーん、因果関係があるのかなあ。
— [映画] カンフーパンダ吉祥寺で。
王道な流れで大変よろしい。面白かった。
特にマスターのマスターがいるっていう構造が良かったなあ。
マスターにも悩みがあるのであるよ!
欲を言えば、もっとパンダにカンフーオタクっぽさを演出してもよかったかもしれない。ただそうすると、素人からカンフーマスターに至る成長過程を描くのが難しくなるんだよなあ。バランスが難しいな。
— [本] 『元気の出る読書術 (王様文庫 A 32-1)』中谷某のような、箸にも棒にもかからない文章。「みなさん読書をしましょう」で終了。薄い。薄すぎる。こんなの本にすることか? ここで提言している良い文章の書き方「短く書く」が、いちいち改行して行数を稼ぐことじゃないことくらい、まずは著者自身が知るべきだな。
— [本] 『一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法』これ、どっかで読んだ内容だな……。あ、あー、フランクリンプランナーか。あれをカスタマイズしただけだな。しょーもな。でも、事例ドリブン(?)として読めるので、参考にならないこともない。
氏は「書くこと」「持ち歩くこと」「繰り返し読むこと」が重要だと述べ、そのためには聖書サイズの手帳が最適だと言う(ここではファイロファクス)。GMOでは、社員への配布資料はすべて手帳のリフィルだそうだ(ここまでやると凄いよなあ)。
実際の手帳の使い方だが、ミッションならぬ15年計画書を作成し、そこから実際の行動予定表に落とし込んでいく。そんだけ。いろいろごちゃごちゃ書いてるけど、そんだけだ。
そんだけならPalmでも出来るし、ぼくもやってる。というか、Palmのほうが強力だがね(名古屋弁)。でも最近、やっぱ、手書きは手書きで重要な気がしてきている。負担にならない程度で、手ごろな手帳でも持とうかなあ。何より、持ち歩くのがイヤなんだよね。手ぶら最高。
※つーか、Amazonのレビューがキモい。
— [本] 『絶対できる!: Never Give Up!』か、買うんじゃなかった……。誰でも「できる」と思えばできるんですって!(そんなの聞き飽きたYO)
— [本] 『経済学をめぐる巨匠たち (Kei BOOKS)』経済学は理念から実践、そして科学になっていったとぼくは思っている。でもそれは漠然と思っているだけで、実際はどーだか知らない(ぼくは経済学部だが経済学科ではなかったのだ)。本書では小室直樹のあの痛快な文章でもって、経済学の歴史的なうねりが示されている。
で、分かったんだが、ぼくはあながち間違ってはいなかったようだ。つまり、古典派からケインズ経済学、そして後のケインジアンがそれぞれ理念、実践、科学に当たるとゆーわけだ。わはは。
本書でのポイントは3つ。
- 古典派、マルクス、ケインズという大きな流れ
- マックス・ヴェーバーと資本主義
- ヒックスからサムエルソンへの流れ(ケインズ経済学を数学的に証明)
- (ついでにいうなら森嶋通夫も)
あれこれ興味深いことが書いてあって、一言でまとめるなんてもったいないくらい面白い。
できるならこれを一読し、そこから色々な方向へと興味の対象を広げていくといいと思う。
経済学に関して言えば、山形さんの経済思想の歴史がピッタリビンゴジャストミートである。時間のない方は、ヒックス、サムエルソンときて、クルーグマンという感じかな?