Archive of posts from 2011-2
— [映画] 英国王のスピーチアカデミー賞受賞4部門受賞おめでとうございます。
トム・フーパー監督はまだ30代ということで、
若い世代の監督の活躍は本当にめでたいですな。
ということで作品を観てきたが、
英国王室の知識やコンテクスト無しで(あるいは吃音症の知識無しで)見るのはかなりつらいのかも。
とにかく背景や周辺の描写が雑で、ごくごく狭い世界しか描かれない。
主人公にしても感情の起伏がありすぎて、あんまり応援したくならない(あっちで起きたことを根に持って、こっちでキレるから理不尽過ぎる)。
ラストにしても、ぜんぜん達成感が感じられない。
英語で解釈できればまた印象が違うのかなあ。
よくわかりませんでした!
でもまあ、信頼関係は重要だよね。だったら名前くらい呼んでやれよ!
— [映画] 『go [DVD]』同じ出来事を3人の視点から描くというもの。
資料で必要になって仕方なく観たんだけど、そこそこ面白かった。
ラスベガスのところは「ハングオーバー!」的でもあり。
それからサラ・ポーリーかわいい。
資料で必要になったというのは、警察がやってるアムウェイ的なビジネスの商品名が知りたかったのだ。
正解は「コンフェデレーテッド・プロダクツ」。訳さずにそのままだった。ググれるようにしておきますね。
表記揺れが発生しているので気付かなかったけど、
監督はボーンシリーズの人なんだなあ。
オーズにする意味は全然ないけど(いや、あるのか。変身音が文字に出来るという点で)、お話としてはよくできてる。
「お前は本気で願っているのか?」ってことだ。カント的な正義。
前作の『ぼく、仮面ライダーになる!』ではクモ男だったが、
今回はコウモリ男。基本に忠実。
仕事が無いって本当に怖い。
「懐かしい芸能人」としてTV出演するくらいしかできない。
でも、批判や罵倒にも屈せずに、地道に仕事を待つ。何でも受ける。
70過ぎてもそれを続ける。上には90を超えたコメディアンもいる。
追記
そういえば、「シャイニング」の「Heerrreee’s Johnny!」が、
ジョニー・カーソンのことだって知らなかった。
だからあそこは、単純な恐怖シーンではなくて、
「恐怖と緊張の頂点で、いきなりベッタベタなTVのマネして観客をコケさせる」シーンなんだって!
気が変わるきっかけが分かりにくい。
— [本] 『富と成功の秘訣』1万円以上もの本には何が書いてあるのかと興味を持って読んだが、割と基本的な内容。
とはいえ、金持ち哲学的なのはだいたいユダヤ教の行動規範をベースにしたものなので仕方ない。
興味深いのは、訳者がトーラーやタルムードに代わる日本的なものを提示している点だ。それは四書五経。なかでも『論語』であると言う。山本七平が「『論語』を読みつづけた人と『聖書』を読みつづけた人が、ともに同趣旨の言葉を口にするのは興味深い」と述べていたとも記してある。孔子は死後の世界や奇跡を語らないリアリストであるからいいのだとも言っている。
『論語』を使って、ユダヤ人のタルムードのように、自身や子どもの教育のベースにするのが良いのではないかということだ。
というわけで……
を注文してみた!!
— [映画] 『俺たちフィギュアスケーター [DVD]』スケートをバカにするのとマジメにやるののバランスが絶妙で普通に面白かった。
主人公は「バス男」の人かぁ。違い過ぎて誰かよくわからなかった。
スリ対決というテーマ設定が絶妙。
序盤が少しわかりにくいけど、かっこよかったぜ!
— [映画] 『ぼくのエリ 200歳の少女 [DVD]』何の情報も入れずに観たんだけど、
あとで原作について調べてみたところ、
ぜんぶ解釈が間違っていたことが分かった。
邦題が元凶なのは言うまでもないけれど、
伝えきれていない映画の作り方もよくないよ。
それでも、主人公の成長や変化が絶妙に描かれてあるところは本当に素晴らしい。
まあ、それだけに残念な感じかなあ。
原作について:
- http://ameblo.jp/kamiyamaz/entry-10585923348.html
相撲の八百長が取り上げられているからというわけではなく、
エンロンと同じ監督という理由から観てみた。
英語なので聞き取れていない部分は差し引くとして、
映画としてはあまり面白くないかなあ。本とセットという感じ。
っていうか、本を読んでないので、読まないと。
よく耳にする「爬虫類脳」「動物脳」「人間脳」が平易に説明してある。
- 進化の過程で脳を建て増ししてきた
- それぞれ、本能(爬虫類)・感情(動物)・理性と知性(人間)である。
- 理性と知性とは、理屈・計算力・記憶力・言語力など
- 人間とは、いわば、ハンドルが3つあるスーパーカーである。
- ただし、ハンドルが「同じ方向」を向いていないとスピードが出せない。
- 3つが同じ方向を向いているとうまくいく(成功するシェフの例)
- 1つでも違う方向を向いていると人間は「悩む」
とここまで。「3つのハンドル」というのはうまい喩えだと思う。
最後に簡単に「ミラーニューロン」の話が出てくる。
- 目の前の誰かの行為を、自分の行為のように反応する脳細胞がある
- 映画・テレビ・小説・スポーツ・格闘技を観て疑似体験できるのはミラーニューロンのおかげ
- シミュレーションやイメージトレーニングによる学習効果があるのも、ミラーニューロンのおかげ
- さらには、他人への思いやりを育み、集団生活を可能にしているのではないか
知識としては知っていることだったけど、伝え方がうまいので改めて理解できた気がする。
— [映画] 『エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか? デラックス版 [DVD]』あらかじめWikipediaを読んでから見てみると理解が深まる。
ただ、具体的にどうやって工作したのかがよく分からないんだけど、そこは頭のいい人たちのなせる業なんだろうか。
痛てぇえええええ。これはひどい(いい意味で)。全体的にピリピリしてて、見てるだけで胃が痛くなるわ。