[本] 『WATCHMEN ウォッチメン(ケース付) (ShoPro Books)』
均等コマ割りが永遠に続く恐怖。めちゃくちゃ読みにくくてねぇ、1週間くらいかかっちゃいましたが、無事に読み終えました。
“世界”への認識の深度がそれぞれのキャラクタに割り振られている。超越したり、達観したり、絶望したり、目を背けたり、近視眼的になったり。そのなかでヒーローができることは何なのか。ギャング退治が”本当に”やるべきことなのか。ベトナム戦争をこそ止めるべきだったんじゃないか。正義とは何だ。そもそも人類に価値はあるのか。救うべき対象がぼんやりしてくる。
まあ、現実の歴史はこうはならずに、別の形で冷戦は解消されたわけだけど、抽象化して考えてみることはいいことだ(DR.マンハッタンほどではなくとも)。
情報が同時進行したり、シンボルがAからBに移ったり、描写がすごく映画的だったなあ。
追記
モーションコミックのクオリティがすごい。これって日本語で発売されないのかなあ。