Archive of posts from yyyy-09-28
— [本] 『よつばと!(7) (電撃コミックス)』また幸せな気持ちになれた。
— [本] 『数学者の言葉では (新潮文庫)』平林さんの5冊にあったので読んでみた。なんか、振り幅大きいなあ、このひと。かなりいいこと言ってる半面、かなりアレな感じのところが多々ある。たとえば、電車の中で見知らぬ子供(!)をいきなり蹴ったりブン投げたりしつつ、家庭では暴力禁止!とか言ってたり。
— [映画]パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち /ジェリー・ブラッカイマー『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち コレクターズ・エディション [DVD]』ジョニー・デップが出演しているだけで、だいたいの作品は面白い(ジョニー・デップがフィルタリングしてくれているから)。全体的に戦闘シーンが多からず少なからず、よいバランスだったんじゃないでしょうか。
— [本] 『ジーコジャパンの楽しみ方 (流星社のサッカー本)』注釈がたくさんついている本は、それだけで楽しい。この本にも、多くの注釈がついている。エメルソンが永井にパスを出さないとか、小笠原のずるがしこさはだんだんひどくなっているとか、福田の「負けないよ」がサポーターで裏流行語になっただとか。知ってても意味ないんだけど、楽しくなるというか、いわゆるトリビアですかね。
2chで話題になったワーワーサカーの解説等も含まれていて、なかなかお得。
- 「ジーコジャパン」の監督は誰?
- 「ジーコジャパン」のコーチは誰?
- 「ジーコジャパン」の通訳は誰?
- 「ジーコジャパン」のキャッチフレーズは何?
- 「ジーコジャパン」におけるジーコの役割とは?
以上の問いの答えを知りたいひとは是非どうぞ。
— [本] 『良い経済学悪い経済学』ポール・クルーグマンIT革命(笑)によってもたらされるのは、生産性の向上うんぬんっていう話だ(もちろん疑問符は付くけど)。で、その生産性の話がさらに進むと、国の国際競争力うんぬんっていう話になってくる。どっかの国の生産性が上がると、こっちの国の産業が打撃を受けるし、労働者の賃金は下がるし、 国際競争力が低下しちゃうのだー!!!・・・てな具合に。
でもね、「これは嘘だ」と、クルーグマン教授は言う。だって、貿易ってゼロサムゲームじゃないから。あっちの生産性がどーしてこっちに影響を及ぼのかね?と。たとえば、あっちが3%向上して、こっちが1%しか向上しなかったとしましょう。そしたら、どっちがどーなってる? どっちにしろ、こっちが1%向上したということには、変わりないよね。
もちろん3%向上した国は優秀だし、景気がいいんだろうし、とーぜん国際的な注目度は高くなる。が、決してこっちの国に悪影響を及ぼすようなことにはならない。あっちが良いからって、こっちの失業率が上がるなんて、んなこたぁないハズ。
そもそも、外部的な経済規模(貿易とか)って、そーんなに高くない。今の日本で言えば、まずGDPの半分が個人消費だとして、んで、そのうちの70%がサービスに支払うお金だと言われている(数字は適当)。残り30%のうち、どれだけが貿易によるものかね? たとえば半分だとしても、全体の10%程度だよね。
だから、生産性向上は国の国際競争力うんぬんにはつながらん、ってことが言われている。
で、だ。ここから重要なのだが、著者が言いたいのは「わかりやすさの弊害」ってやつなんだ。「国際競争力」っていう言葉は、すごーく分かりやすい。 日本に負けるな。アメリカに負けるな。ヨーロッパに負けるな。すごーく分かりやすい。でも、分かりやすければそれでいいのか? 分かりやすいっていう影に隠れて、なーんか重要なことを忘れちゃおらんか? クルーグマンは、こーゆーことを言いたいようだ。