Archive of posts from yyyy-05-31

退屈すぎて寝た。AIの描き方がひどすぎ。

他者とのコミュニケーションは物語の共有をベースにしている。そして、究極的なコミュニケーションは「相手の願いを叶えること」である。

だが、語るべき物語を作るには時間がかかる。常に相互のコミュニケーションを期待してはいけない。また、技術が物語を超えてしまうと、技術によって願いが叶うようになり、人間から語るべき物語が失われてしまう。

この2つの問題をどう解決するのか？ そのためには、数年に1回はよい映画に出会い、刺激を受けて、人生の願いを叶えるくらいがちょうどいいんじゃないか。それが、フュリオサだ。っていう話。

セリフのないシーンの演出はさすがピクサーと思わせる一方で、設定についてはめちゃくちゃ。でも、めちゃくちゃな設定を、あそこまでうまくまとめたのは本当に凄い。まあ、めちゃくちゃには変わりないんだけど。

特典映像を見ると、マンツのラストにいろいろと悩んだみたいだけど、このラストは本当に微妙。しっかりとした物語になってないと思う。長年の思いをくつがえす程の「何か」がコレっぽっちも見つからない。それは主人公にしたって同じだ。全体的に子供のわがまましか示せていない。その結果、年寄りが歩んできた歴史が軽視されていると思う。そこまでして描きたかった何かが本当にあっただろうか。物語としてはあまり好きじゃない映画だった。

一方、短編映画の「晴れ ときどき くもり」は素晴らしい。 「ダグの特別な1日」もこれぞピクサーという最高の出来。

特典映像には他にも「南米ベネズエラ冒険記」も入っていて、これもまたすごいんだ。実際に現場に行って、匂い・雰囲気・風などを直接感じて、植物を口にして、手でイラストを描いてみる。ピクサーはここまでやるのかという感じ。

つまんない。

2世界が個別ではダメだと思うなあ。リンクしないと。

つーか、主人公のアホさ加減にゲンナリ。「何も食べてはいけないよ」→食べる→「ぶどう2つならOKだと思った」みたいな。もっと話を丁寧に作りましょう。

『猿の惑星 [DVD]』初めて見ました。コーネリアスといえば小山田なわけで、彼のよく言う「猿は猿を殺さない」が作品の中でこんなにも大切なテーマだったとは！まったく、思いもよりませんでした。