[映画] プラダを着た悪魔2

初日ということもあり、前後の回も含めてめっちゃ人がいたので、世間的には人気なんだなあ。

さて、内容は「雑誌の衰退」と「引退」がテーマになっており、広告、引いてはお金を中心に動く業界において、いかに賢明に立ち回るか(いかに引き下がるか)というのが描かれている。が、あまり深いところまでは踏み込めていない。どちらかというとスカスカ。ネタバレになるが、解決策は「また別のお金持ち」を登場させることなので、あまりにも特殊であり、業界的には何も解決していない。それで雑誌の問題が解決されてしまうので、ミランダの引退も白紙になってしまった。どういうことなんだよ。

こうしたスカスカ感は、おそらくミランダが目指すものが出世(または雑誌の存続)以外に描かれないのが問題なのだろう。彼女にもクリエイティブさを尊重する姿勢がないわけではないのだが、それは買収をしかけてくる成金と対峙したときに少しだけ顔を見せるにとどまっている。あくまでも相対的なのだ。ざっくり言うと、人間が描かれていない。ただ、それは本人もわかっているところがあって、そういう冷酷な人間として本を書くようにアンディに告げるシーンがある。1作目もそうだったが、他者の共感を必要としない狂気の「でもやるんだよ」映画なのだなあ。