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[本] 『Developer's Code 本物のプログラマがしていること』

レビューに参加したのでいち早く頂くことができた。原書はPragmatic Bookshelfから出ているし、「本物のプログラマ」というタイトルだから、なんだか高尚で近寄りがたいイメージがあるけれど、実際には「職業プログラマ」あたりの意味。そんなに重苦しいものじゃない。

著者は『Flash Application Design Solutions』という本も出していることからもわかるように、いわゆる「ウェブ系のプログラマ」だ。「クライアント」の章があるので、受託開発をしているのではないかと想像する。

その「クライアント」の章では、「熱狂的になろう」と言って、肉屋の動画を紹介している。このスティーブ・ブシェミ似の男は、すごく楽しそうに肉を解体する。自分の仕事に「熱狂的」なんだ。こっちにまでそれが伝わってくる。

クライアントにとって見れば、プログラマの仕事はこの「肉屋」と同じだ。まったくの「ブラックボックス」だ。だけど、こちらが仕事の内容を「熱狂的」に説明すれば、たとえ何をしているのかよくわからなくても、きっと何かが伝わるはずだ。それでこそ、楽しく一緒に仕事をやれるってもんだ。

他にもいろいろ役に立つアドバイスがある。自分は「サービスではなくプロダクトに対して課金をしよう」の考え方が参考になった。170ページの薄い本なので物足りないかもしれないが、読めばきっと何かが伝わる内容だ。

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