[映画] 『サンセット大通り スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]』
「L.A.ノワール」と「マルホランド・ドライブ」の共通点ということで鑑賞。
お話としては特に大どんでん返しもなく、サイレント映画時代の元大女優だったイカれたババアをずっと見続けてそのまま終わる。主人公の男性の視点しかないので、特にババアへの共感もなく、まったく気持ち悪いなぁ……という感想しかない。ちゃんちゃん。
で、Wikipediaを読んでみると、そのイカれたババアは、本当にサイレント映画時代の大女優なのだそうだ(グロリア・スワンソン)。その他にも、セシル・B・デミル監督、エリッヒ・フォン・シュトロハイム監督、喜劇王バスター・キートンなんかが、本人役または本人に準ずる役で登場していて、まるで現実と映画の区別がつかないような描かれ方になっている。
ああ、これがノアール映画なのかと。そして、マルホランド・ドライブが描いたテーマじゃないかと。設定や背景などをいろいろひっくるめてみると、すんげーおもしろいことになってんだなあ。あるいは「ブラック・スワン」でもあるな。