[本] 『アジャイルサムライ−達人開発者への道−

レビューに参加したので、いち早く頂くことができました。

アジャイルソフトウェア開発についてフルスタックで記述してあるので、今からアジャイルに興味を持った人たちには、これ1冊でいいんじゃないかと思います(いい時代になったもんだなあ)。

アジャイルを熟知していると思っている人たちにとっても、本書の「インセプションデッキ」は知らないと思うので(私は知らなかった!)、やはり読む価値があると思います。インセプションデッキの初出は、AGILE 2006の論文「Agile Project Initiation Techniques – The Inception Deck & Boot Camp」ですかねえ。案件が決まったら、すぐにでも取り組んで欲しいプラクティスです。

レビューは、オーム社おなじみのCI + MLを使って行われましたが(そのすごさは改めて説明する必要はないと思いますが)、レビューアのみなさんが熱心にコメントされているのが、本当にすごいなあと思いましたよ。石のスープ的なレビューでどんどん訳がよくなっていきました。

追記

重要なのを忘れてた。本書で「期待マネジメント」という言葉を知ったのでした。これはビジネスやコンサル業界の用語なんですかねえ。クライアントとエンジニアの相互の期待の度合いを常に合わせる必要がある、みたいなことです。大事大事。