[本] 『搾取される若者たち ―バイク便ライダーは見た! (集英社新書)

よく引き合いに出されるので読んでみた。
「好きなことを仕事にすること」についての「参与観察」。
結論はめちゃくちゃだけど、インタビューなどは生の声なのでさすがに面白い。

以下まとめ。

時給ライダーの頃は「仕事は仕事、趣味は趣味」だったのが、
歩合ライダーになると「仕事の趣味化」になってしまう。
ただし、趣味Aは仕事を通じて趣味Bへ変化している(仕事による趣味の更新)。

なぜこうなるかの理由についてはいくつか「なんとなーく」なものが挙げられているが、つまりは、職場のシステムを自分たちで独自に解釈していった結果、自ら好んでワーカホリックになってしまうみたいだ(職場のトリック)。

そのための処方箋は、

  • 職場のトリックの存在を知る
  • (団塊ジュニアは世代的に)競争をしなければならないと思い込んでいるので頑張ってしまう → 経営者にとって都合がいい → それを理解した上で「連帯する」。
    • なにこれ?労働組合的なものを作れってこと???
  • 労働法を学ぶ