[映画] 『忘れられぬ人々 [DVD]』
篠崎誠監督。日本版「グラン・トリノ」だという話を聞いて。
『おかえり』の篠崎誠監督が名優たちを主役に迎えて、生きる勇気を描いた感動作。居酒屋の主人・巣田の妻が入院した先の看護婦が、戦死した戦友の孫娘である事を知る。元戦友同士の3人の老人は、それから思いも寄らぬ出来事に巻き込まれていくのだった…。
「グラン・トリノ」のウォルト・コワルスキーは、クリント・イーストウッド自身で、作品の世界に1人しかいない。一方で、本作には3人の老人(三橋達也、大木実、青木富夫)が登場し、それぞれが別々の性格や背景を担っている。単純な人数の違いだけど、それだけで作品の厚みが違う。ちなみに、三橋達也がクリント・イーストウッドに当たる。2009年現在では、その3人がすべて亡くなられているのがまた感慨深い。
相手となるのは、「グラン・トリノ」が分かりやすいギャングであるのに対して、本作は現代的な”悪”。
ダーティー・ハリーの44マグナム代わりは、三橋達也の日本刀だぜ。ラストはちょっと違うけどな。
おすすめ!Amazonではもう売ってないみたいだからレンタルするべし!