[本] 『東京から考える 格差・郊外・ナショナリズム (NHKブックス)

雰囲気で語っているファミレストークでしかないんだけども、
ファミレストークならではの面白さがあったよ。

所得格差や知識格差とジャスコ的なものが相反していないという認識は、
都市(というか駅)を語る上で不可欠なのだなあ。
都市がジャスコ化に対して強いか弱いかなんてのは非常に面白い。自由が丘は強いとかね。
とはいっても、やっぱりそれも雰囲気でしかないので、だからなんなんだという感じではある。

東氏が、生活の多様化が許されている現代においてゴミ収集だけが学校的規則(週に数回、朝だけに回収)にしばられているのは問題と指摘していたんだけど、それって当たり前すぎて全然気づいてなかったよ。だから、ゴミ収集のあり方は今後大きく変わっていくと、東氏は続けている。たとえば有料化する代わりに「いつ出してもOK」にするとか、ゴミが破棄される確実性を上げる対策が出てくるだとか、そういう感じ。これも面白いなあ。まあ、マンション内に回収所があれば無問題なんだけども。

あとはあれだ、最後のところで東氏も(エクスキューズを入れつつ)言ってるんだけど、子供を持つと個人対社会じゃなくて、世代対社会の視点を持つようになるのだなあ。