[本] 『野ブタ。をプロデュース』
こないだドラマをチラっと見て気になったので原作を買って読んでみた。
なんじゃこりゃーー。ドラマと全然違うじゃないか、つーか、こっちのほうが遥かに面白いじゃないか。
基本的にはスクールカーストと大二病(修二は高2だが、あの達観は都心部における高校生の大二病と思ふ)とみんなの前の自分は本当の自分じゃない!!みたいな、ごくごく平凡で短いお話なんだが、オッサンオバサンによる想像上の高校生描写じゃなくて、あーあるあるッ!!つって、なんだか赤面してしまうような若者っぽい描写がいい(お弁当のシーンは特にいいなあ)。
とりとめもなく淡々と記述していくよ的なヌベーっと区切りなく続いていく語り口調なんだけどね、それがなんだか非常に読みやすい。またそれが、クライマックスでのシリアスな描写と対比されて、いい塩梅になっておるよ。