[本] 『ポ-タ-教授『競争の戦略』入門 (ビジネスバイブル)

ポーター教授の『競争と戦略』の概要をあらわしたもの。
大人語でケムリに巻かれない程度の内容が詰まってて、大変重宝しそう。

このへんってのは、誰かの孫引き、ひ孫引き、ひひ孫引き……を、言葉を変え、言い方を変え、オッサンたちがしたり顔で言う領域なので、原典(とされる)ものを当たってると、「あーそれはポーターの言うホゲホゲですね?」とか言えて、便利デスよ。

内容デスよ。

  • 「業界構造」重要
  • 5フォース
    1. 新規参入業者
    2. 業界内の競争
    3. 代替品の脅威
    4. 買い手の交渉力
    5. 売り手の交渉力
  • 3つの基本戦略(択一しる!)
    1. コストリーダーシップ戦略
    2. 差別化戦略
    3. 集中戦略

基本はこんだけ。あとはリストというか羅列というか。
必要なときに必要なだけチラ見すればいい感じ。

で、だ。

戦略の決定上でいちばん大切なのは「業界構造」と言ったけども、
業界構造にも成長曲線というのがあってだね、やがて「成熟期」にやってくる。
市場が成熟したと言い換えてもいい。この状況では、前段階の成長期とは異なり、

  • 市場の競争力うp(混戦状態)
  • 事業意識から利益意識への転換(やりたいこと→儲かること)
  • 新規顧客の獲得困難(既存顧客の売り上げを上げるしかない)
  • 顧客が賢くなっちゃった(暴利をむさぼるなんてできない)
  • 頭ひとつ抜き出たいけど、なかなかどーもねえ、難しいっス

などが特徴的な現象として挙げられる。

この段階では、3つの基本戦略のうちのいずれかを選択する必要がある(撤退も考えてもよい)。本当の意味で戦略が重要となるのはこの段階。