[映画] 『コールドマウンテン [DVD]』
ジュード・ロウを青臭いと捉えるか、純愛と捉えるか、みたいな。まあ、どうでもいいや。
ニコール・キッドマン演じる”お嬢様”が、突如として貧しい生活を送るようになる。そんなとき、こんなことを言う。
「私はラテン語も読めるし、フランス語も読める。ヨーロッパの川は、全部知ってる。だけど、ここの川のことは知らない。ここで育つハーブのことも知らない。すぐに役に立つことは学んじゃいけないって教えられた」
戦争によってお金や株、そして”すぐに役に立たない知識”が無駄だと感じ、彼女はそう憤る。そして、大好きなピアノを売り払い、冬を越せるよう、すぐに役に立つよう、田畑を耕すことにエネルギーを注ぐようになる。
“すぐに役に立たない知識”は、すぐに役立つ知識に劣るのだろうか。もちろん、そんなことはない。レニー・”男勝り”・ゼルウィガーは、彼女のピアノに、本の朗読に、聞きほれていた。つまり、ニコール・キッドマンとレニー・ゼルウィガーは2人でバランスが取れているってーわけだな。