[映画] 『花とアリス 通常版 [DVD]

ある家族がいたとする。お母さん、お父さん、それに娘。娘には親友がいる。好きな先輩がいる。そういった状況を想像してみる。すると、「お母さん」だの「お父さん」だのって、自分のそれを思い浮かべるんじゃなくて、ついつい”ステレオタイプなもの”を想像してしまう。でもそんなのは自分の想像上にしかなくって、そんなもんで「家族」を表してしまうと、当然だけどウソくさい感じになっちゃう。本当の家族は不完全で、それでもなんかうまくいってて、うんざりしたり見直したり、それの繰り返しで、自分の中でも、自分にうんざりしたり見直したり、まだやっていけるとかもうダメだとか、それの繰り返しで、親友とのつながりも、こいつウゼーでも友達だしでもフザケンナありがとう、の繰り返しで。

そういう感じがよく出てる。岩井俊二はそういうのウマいなーといつも思う。