[映画] 『じゃりン子チエ 劇場版 [DVD]

チエちゃんの目線で観ていた子供の頃とは違い、今はヨシエさん(チエちゃんの母親)の目線で観てしまう。「手に職持って、ひとりで生きてゆけるようになんねん」そう明るく言うチエちゃんに、悲しい顔で

ひとりで生きてゆけるなんて思ってると 辛抱せなあかん時に辛抱がきかんようになったりもするんよ

と言う。ここにヨシエさんのそれまでの全てが凝縮してあって、ここを転換点として話のすべてが回っていく。テツとヨシエさんの間に何があったのかなんて知る由もないけれど、子供の頃はまったく気にもとめなかったヨシエさんの心の変化(とそれに伴う周囲の変化)がこの作品での重要な要因になっていることに(今更ながら)気付くのでありました。大人の漫画やわあ。

それにしてもテツって、オレンジジュースしか飲まないんだな。