[本] 『伝わる・揺さぶる! 文章を書く (PHP新書)

文章の書き方で有名なのは、『新版 考える技術・書く技術 問題解決力を伸ばすピラミッド原則』である。ぼくが箇条書き好きなのも、これの影響だ。すべてはピラミッドに通じるんだ。いえーい。この本では、特定のメソッドを踏襲すれば誰でも論理的な文章が書ける、という。でも……本当にそうか? 読み手のことを「心の底から」想定することをしてねーんじゃねーか?

というわけで、それを補完する意味での山田ズーニーである。これはメソッドというよりも、心構えだ。メソッドはサンドラ本に比べて大したことはない。だけどそこには、熱い思いがある。もっと言うと、そこには生き様がある。人生というもの、いつ何時、誰の挑戦でも受けるようにならなければならない。100パーセント受けたものを120パーセントで返す、それが闘いだ。

文章は相手がいてなんぼ。そこに俺はプロレスを垣間見たね’決して、プロレスの本ではありません。’。