[映画] 『グッド・ウィル・ハンティング~旅立ち~ [DVD]』
「さあみなさん。泣く時間ですよ」と言ってくる映画は嫌いだ。とは言いながらも、泣いちゃう自分がいるわけだが。
キャストを見た時点で、ああこれはマット・デイモンを中心に話が進んでいくんだなと思いがちだが、これは実はロビン・ウィリアムズの話である(と、勝手にそう解釈する)。セラピストがセラピーのなかで癒されるというのは、よくある話だ。これは、まさにそれ。彼は妻の死後、妻のオナラの話で誰かと盛り上がったなんてことなんて、一度も無かったハズなのだ。それがマット・デイモンのセラピーの中で行われた。だから、目に見えるマット・デイモンの成長はすなわち、ロビン・ウィリアムズの見えない成長と比例する。
マット・デイモンは投げかけられる。「赤いカプセルを飲んで」本当の自分(がやりたいこと)を見つけるか、「青いカプセルを飲んで」何もかも制限して生きていくのか’分かってると思うけど、これはマトリックスの話だ。’。本人は赤いカプセルを飲むことに何の意味があるのかと言う。青と赤に何の違いが?(青でもいいじゃん。楽しけりゃ)職業に貴賎がある?大学の廊下をモップで掃除しながら数学の公式を解く仕事と大手シンクタンクで働くことの違いは? 何も違わないじゃないか。
最後、彼は21歳になると同時に、赤を選ぶ(車の色も赤だ)。それが本当に赤になるのは、これからの生き方次第。いつのまにか青になっちゃって、blogに会社の愚痴を書くような奴にはなってほしくないなあ(ってそれは俺だな)。