[本] 『あなたもいままでの10倍速く本が読める

60分間・企業ダントツ化プロジェクト』が思いの他よかったもんだから、上記本を急いで購入したですよ。日本橋丸善で。で、帰りのバスのなかで軽く車酔いしながら読んでたら、ゲンナーリ。これ、トンデモ本じゃねーか。

フォトリーディングという言葉がでてきて、いろんな横文字(アフォメーション、アクティベーション、シントピック・リーディング)が出てきて、さらには通信教育。お、おいおい、大丈夫か?これ。

中身はいたってシンプル。「目的をもって読め」ってこと。そのために、「何が書かれているかあらかじめ見当をつけろ」ってこと。さらには、「それを自分の言葉で言い直せ」ってこと。ハァ? こんなの、普通にやってるっつの。まあ、これさえもやってなかった人には「画期的!ミラクル!★5つ!」になるのかもしらんな。

速読術なんかの本によくある「意識化でそれらを行え」というのを「マジに」言ってるのは、なかなか斬新ではあったのだが、それも、記憶する目的には向かないでしょ。そういうのは「意識」しないとダメでしょうに。

あとね、例によって「マインドマッピング」が出てくるのよね。あれ、ぼく、ダメなんですよぉ。あれって分かりやすいかぁ? ごちゃごちゃしてるだけじゃん。頭の中のイメージって、どうやってもツリー構造にはならんだろ。そんなもん、つまりは、XML 化できんのかっちゅう話じゃないですかッ(出来るわけないじゃーん)。

もうねえ、アメリカ人ってこういう(いわゆる自己啓発ってやつですか?)のが好きだから、騙されちゃいかんよね。つーことで、もうやめだやめだー。閉店。ガッシャーン。